🕊️ 前回のお話:第115話「免許に刻まれた数文字と、4,200円の現実」
小型犬、チワワ。
目標体重2.5kg。
それが我が家にやってきたはずだった。
――のだが。
デカチワワ疑惑?
現在、生後8ヶ月。
体重、4kg目前。
あれ?
抱っこすると、軽いというより“安心感”。
片手でひょい、ではなく、両手でしっかり。
ロングコートチワワは大きくなりやすい、とどこかで聞いた。
さらに「ハイオンタイプ」っぽい。
脚が長く、骨格がしっかりめのタイプ。
オペラ、もしかしてそれ?
小型犬のはずなのに、存在感は中型犬寄り。
我が家では最近、こう呼ばれている。
“デカチワワ疑惑”。

でもね、かわいい。
疑惑込みで、かわいい。
オペラのスペックも、なかなかだ
公園に行けば100mダッシュ3本は余裕。
寒くない日は1時間いても帰りたがらない。
食欲は常に前のめり。
そのくせ、物音にはビビる。
パトカー、救急車、消防車のサイレンには
敏感に反応して、情けない声で助けを求めてくる。
でも僕を見ると、別犬になる。
ぴょん。
ぴょん。
ぴょんぴょん。
帰宅時はライブ開演だ。
腕をつかみ、マウント気味の仕草。
嬉しさ100%。
エネルギー爆発。
正直、嬉しい。
これだけ歓迎されて、悪い気はしない。
でも。
オペラは、膝関節が少し外れやすい傾向がある。
一瞬カクッと外れて、数日、もしくは一晩で見た目は戻る。
だからこそ、笑って済ませられない。
ぴょんぴょんが可愛いのは事実。
でも、将来の膝を思うと、地味に怖い。
「かわいいけど、やめて。」
今までは、そう言いながら撫でていた。
つまり、甘やかしていたのは僕だ。
守りたいのは、体重の数字じゃない。
この身体。
そして、これからの時間。
あとがき
小さな犬を迎えたはずなのに、
いつの間にか、人生の重みを教えてくれる存在になっていた。
ぴょんぴょんをゼロにするつもりはない。
それはオペラの喜びだから。
でも、衝撃は減らせる。
興奮の形は整えられる。
長く、元気に、穏やかに。
10年後も、15年後も、
歩ける身体でいてほしい。
デカチワワ疑惑は、まだ晴れない。
でもひとつだけ確かなことがある。
守る覚悟は、体重とは比例しない。

