🕊️ 前回のお話:第55話「静かなクリスマス」
月曜の夜から、どうにも調子が悪かった。
片頭痛がひどく、目の奥が痛い。首から肩、背中にかけて張りが強く、熱っぽさも抜けない。
「これは無理をしたな」と思いながらも、数日はただやり過ごすしかなかった。
そんな状態が続いて、今日。
ようやく、少しだけ楽になってきた。
ようやく、少し楽になった朝
完全に治ったわけではない。
でも、頭の重さが少し抜けて、目の奥の痛みも和らいだ。
この「少し楽になった」という感覚が、思っている以上にありがたい。
何か特別なことをしたいわけじゃない。
ただ、普通の一日を取り戻したいだけだった。
久しぶりの、なじみのラーメン店
昼は、久しぶりにいつものラーメン店へ。
体調が悪いと、自然と足が遠のいてしまっていた。
久しぶりに暖簾をくぐり、いつものメニューを頼む。
変わらない味、変わらない空気。
それだけで、少し安心する。
「やっぱり、ここは好きだな」
そう思いながら、無理せず、ゆっくり食べた。
頼まれごとと、いつもの買い物
帰り道、妻に頼まれていた買い物を済ませる。
こういう用事も、体調が悪いと後回しになりがちだ。
今日は不思議と、億劫ではなかった。
少しずつ、日常に戻っている証拠なのかもしれない。
今日の収穫:コーヒー豆という楽しみ
その流れで、コーヒー豆を買いに立ち寄る。
今日は、なかなかの収穫だった。
ゲイシャ パナマ ボケテ レリダ農園
ブルーマウンテン No.1 クライスデール
どちらも、今すぐ飲むのが楽しみな豆だ。
体調が落ちているときは、こういう楽しみすら後回しになる。
だからこそ、今日は嬉しかった。
家に帰って、ゆっくりドリップする。
香りを嗅いで、「あ、戻ってきたな」と思った。
揚げて、漬けて、整う夕方
夜は、真アジの南蛮漬けを作った。
ぶりのあら、サバに続く、第三弾。
揚げて、漬けて、少し時間を置く。
派手な料理ではないけれど、手を動かしているうちに、気持ちが整っていく。
体調が悪いときは、料理も「作業」になりがちだ。
今日は久しぶりに、「作る時間」を楽しめた気がする。
あとがき
振り返ると、特別な一日ではなかった。 でも、体調を崩していたからこそ、 「普通に過ごせる一日」が、少しだけ特別に感じられた。
こういう日を、ちゃんと覚えておきたいと思う。

