点検のあと、何でもない帰り道

ディーラーで点検を終えたフォレスターが停まる、雨上がりの静かな駐車場 フォレスターと日常

🕊️ 前回のお話:第51話「クルマは点検しているのに」


点検が終わった。
大きな問題はなく、概ね良好とのことだった。

ただひとつだけ、
運転席側のパワーウィンドウに不具合が出始めているらしい。
特に雨の日、下げたウィンドウが途中で止まり、
なぜか上がりきらないことがあった。

ロングラン保証の対象になるとのことで、
パーツを取り寄せ、届き次第あらためて入庫して修理する流れになった。

不調が気のせいではなかったと分かって、
少しホッとした。


点検を受けたという安心感

待合スペースでコーヒーを飲み、
名前を呼ばれ、
説明を聞いて、
キーを受け取る。

何かが劇的に変わったわけじゃない。
警告灯が消えたわけでもないし、
その場で修理が終わったわけでもない。

それでも、
「ちゃんと見てもらえた」という事実だけで、
気持ちは少し整った。


何でもない帰り道

走り出すと、
ハンドルが軽くなったような、
エンジン音が静かになったような、
そんな気がした。

たぶん、気のせいだ。
実際には何も変わっていないはずだ。

でも、こういうのって不思議で、
点検を受けたという安心感だけで、
車全体が少し調子良く感じてしまう。

フォレスターは、
いつもと同じ道を、
いつもと同じ速度で走っている。


お腹は空いているのに

帰り道、
お腹が空いていたので、
どこかで食事でもしようかと店を探してみた。

週末の15時過ぎ。
中途半端な時間帯のはずなのに、
どの店も長蛇の列ができていた。

空腹ではあるけれど、
何十分も並ぶ気力はない。

そうこうしているうちに、
気づけば自宅の近くまで来てしまった。


久しぶりの店で起きたこと

そうだ、
ちょうど良い店があったはずだ。

名前の知れた飲食店で、
過去に何度も利用したことがある。
ただし、それはコロナ以前の話だ。

久しぶりに入ることになり、
少しワクワクしていたのは確かだった。

駐車場に車を停め、
入店。
タッチパネルでメニューを選び、
会計へ。

……現金オンリー。

キャッシュレスを導入せず、
その分、リーズナブルな価格帯を維持しているのだろう。

そう思いながら、
バッグから財布を取り出した。

お札が、一枚も入っていなかった。


便利さの裏側

ここ数年、
キャッシュレスが当たり前になり、
現金をほとんど持ち歩かなくなっていた。

便利だし、
困ったこともなかった。

でも、
こういう場面に出くわすと、
善し悪しだな、と思う。

利便性重視の現金+キャッシュレス。
安さ重視の現金オンリー。

どちらが良い、悪いという話ではない。

行く先々に合わせて、
どちらにも対応できるようにしておかないと、
結局、困るのは自分なのだ。


点検と準備の話

結局、
その店では食事をせず、
そのまま車に戻った。

大きな問題が起きたわけでもない。
ただ、
「準備不足だったな」
という小さな気づきが残った。

壊れてから慌てるのではなく、
困ってから気づくのではなく、
事前に整えておく。

車も、
生活も、
案外よく似ている。


あとがき

何も起きなかった一日。
でも、必要なことはいくつか起きていた一日。

帰り道、
そんなことを考えながら、
いつもの道を走っていた。


📘 次のお話:第53話「茨の道を行く夜の、ぶり大根」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

このブログは、今の僕の人生を言い表す言葉を置いておきます。

「山頂を目指す登山ではなく、森を歩く散策。」

目的地は決まっていない。

ただ、歩く。

風の音に耳を澄ませ、

鳥のさえずりに足を止め、

足元に咲く小さな花を見つける。

昨日は気づかなかった景色が、

今日はなぜか心に残る。

昔の足跡を見つけては、

「あの頃の自分は、ここを歩いていたんだな。」

と、静かに微笑む。

歩くたびに森の景色は少しずつ変わり、

歩くたびに自分も少しずつ変わっている。

だから、同じ道でも、

いつも新しい発見がある。

人生は、

山頂を目指して競い合うものではなく、

自分だけの森を歩きながら、
出会った景色を味わう旅なのかもしれない。

そして、このブログは――

人生という森を歩いて見つけた、小さな景色を残す備忘録。

未来の自分へ。

そして、いつか家族がこの森を歩く日が来たなら、

「あぁ、この人はこんな景色を見ながら生きていたんだ。」

そんなことが少しでも伝わったら、

それだけで十分。
ライフログフォレスターと日常
Opuppuをフォローする
タイトルとURLをコピーしました