🕊️ 前回のお話:第73話「成人の日に考えた、大人になるという感覚の話」
月齢7ヶ月を過ぎたオペラに、はっきりとした変化が見え始めた。
ただ、その瞬間には「変わった」と気づけなかったのが正直なところだ。
今こうして振り返ってみて、
「あぁ、あれが変化の始まりだったんだな」と思える。
成長はいつも、静かに、気づかれないところから始まる。
月齢7ヶ月、オペラに起きていた変化
2025年12月下旬、特にクリスマスを境に、オペラの様子が少しずつ変わっていった。
思い当たることを挙げると、こんな感じだ。
- 運動量が増え、動きが俊敏になった
- 異音・外の車の気配・初見の物事に対して吠えるようになった
- 夫婦でソファに並んで座ると吠える
- 発しているサインを見落とすと吠えてへそを曲げることがある
- ご飯の支度に時間がかかると吠えて自己主張する
細かく挙げれば、まだまだあるだろう。
でも、ここではこのくらいにしておこう。
吠え方が違う、という気づき
興味深いのは、②〜⑤の「吠え」がすべて同じではないということだ。
2.は威嚇と守護
3.はやきもち、仲間に入れてほしいサイン
4.は排泄後に知らせるための合図
5.は「早く飯を食わせろ!」という切実な要求
こうして整理してみると、吠える=困った行動、ではないことがよくわかる。
もしかしたら、僕たちが勘違いして理解している部分もあるかもしれない。
でも、その都度修正しながら、少しずつ理解を深めていけばいい。
そう思えるようになった。
マニュアル通りにはいかない
何度も言うが、犬と暮らすのは今回が初めてだ。
経験値はゼロ。すべてが初体験だ。
本や動画、飼育歴の長い人の話は参考になる。
でも、知識として知っていることと、
現実に目の前で起きた出来事に対処することは、まったく別物だった。
そして思い出した。
月齢7ヶ月を過ぎたチワワは、大きな転換点を迎える時期だということを。
いわゆる「反抗期」。
- オスとして身体が大人に近づく
- 食事をパピー用から成犬用へ移行する時期
- 社会性をより深く学ばせる段階
- 歯磨きなどのケア習慣を定着させる
- 新しいことの吸収が、以前ほどスムーズでなくなる
こうして並べてみると、驚くほど人間と似ている。
犬だから、人だから、ではなく
犬と人は同じではない。
それは間違いない。
でも、「命として向き合う」という根っこの部分は同じなのではないか。
最近、そんなふうに感じることが増えた。
結局、僕がたどり着く答えはいつも同じだ。
- 命の重み
- 命を預かる責任
- 上辺ではなく、本音で向き合うこと
その積み重ねが、
いつか思い出になり、かけがえのない宝物になるのだろう。
当たり前は、当たり前じゃない
この記事を書きながら、ふと思い出した出来事がある。
スタイリストになりたての頃、
知人が「弟の中学卒業祝いにケーキを買う」と言った。
当時の僕は、何も考えずにこう言ってしまった。
「え? 義務教育なんだから普通に卒業できるでしょ?」
今思えば、想像力が決定的に足りなかった。
その知人の家庭では、
「学校に通えること」「卒業できること」自体が、
決して当たり前ではない状況だったのだ。
「明日がどうなるかわからない中で、
卒業できたことは“おめでとう”なの」
そう言われた言葉の意味を、
当時の僕は理解できていなかった。
今だから、わかること
あの頃は他人事だった話が、
今は胸に深く刺さる。
明日が必ず来るとは限らない。
当たり前は、当たり前じゃない。
オペラと過ごす日々が、
僕にそのことを何度も思い出させてくれる。
成長も、変化も、 そして「気づき」も、 いつも少し遅れてやってくる。
だからこそ、
今この時間を、大切にしていたい。

