🕊️ 前回のお話:第95話「オペラ目線で振り返る、はじめての4ヶ月目の話 ― 吠える理由と、お散歩のはじまり ―」
節分が終わった。
立春を迎えた。
冬土用も、静かに終息した。
カレンダーの上では、
季節がひとつ前に進んだ、そんな感覚だ。
空気が変わった、と言うほど大げさではないけれど、
なんとなく「切り替わったな」と思える朝だった。
1月に届いたクレマチス
1月の中旬、クレマチスの苗が届いた。
今回は3品種5鉢の購入だ。
ジェミニ
ジェミニは、八重咲で青味がかった紫色の花と
葉のグリーンとのコントラストが美しい品種だ。
早咲き、大輪、四季咲き性という特徴を併せ持つ。
今回は12cmポットの苗を購入することができた。
ワイヴェール(ワインベル)
ワイヴェール(ワインベル)は、ヒアシンスのような
筒状の形をした青紫色の小花が咲く品種。
ジェミニと同系色だが、全く違う性質なんだ。
パッと見、派手さはないけど可愛らしさが特徴だ。
こちらは9cmポットの苗だ。
クリソコマ ハイブリッド
春にピンク色の小花が咲きます。
半木立ち性の為、自立は難しい。
つるを支柱などに絡ませ、ビニール帯などで軽く留めて
誘引するなど工夫が必要なのと、高温多湿を嫌う。
ちょっと手間がかかるクレマチスだが。白と薄ピンクの
コントラストがとても可愛らしい。
こちらも9cmポットの苗だ。
どの苗も5号の深鉢で一年ほど育てて、その後に地植えや
一回り大きな鉢に植え替えるのが良さそうだ。
これらの苗は、完成された苗ではない。
だからこそ、
- 育っていく過程を見守る楽しみ
- 季節ごとの変化を感じる時間
- 花が咲き、そして終わったあとの姿まで含めて
そのすべてを一緒に味わえる。
この新居で、
私たちが日々を重ねていくように、
クレマチスもまた、季節を重ねていく。
咲く瞬間だけでなく、
その前も、そのあとも含めて、
一緒に成長していけたらいいな、と思っている。
鉢増しできなかった理由たち
本当は、届いたその日に鉢増しをするつもりだった。
土も鉢も用意してあったし、
頭の中ではすでに「植え替え後の姿」まで描いていた。
でも、なぜかその日は手が動かなかった。
忙しかったわけでもない。
体調が悪かったわけでもない。
天気が極端に荒れていたわけでもない。
それなのに、
「今日はやめておこう」
そんな日が続いた。
あとから振り返ると、
冬土用があって、立春が控えていて、
まるでその二つが仁王立ちして、
「今じゃない」
そう言っていたような気さえする。
もちろん、ただの気のせいかもしれない。
でも、不思議なくらい、鉢増しできない要素が重なっていた。
今ならできる気がする
節分が終わり、立春を迎えた今、
ようやく「触ってもいいかな」と思えるようになった。
無理に我慢していたわけでもない。
先延ばしにしていたつもりもない。
ただ、できない状況が続き、
今じゃなかった
それだけだったのかもしれない。
あとがき
何でも、思った時にすぐ動かなきゃいけないわけじゃない。
待つ時間も、ちゃんと意味がある。
クレマチスも、
そして自分自身も、
同じリズムの中にいただけだったのだと思う。
ようやく触れる気がした、そのタイミングを、
大事にしよう。

