🕊️ 前回のお話:第50話「50話だけど、特別なことは何もない」
フォレスターの6ヶ月点検の日。
いつものようにディーラーに車を預けて、
待合スペースでコーヒーを飲みながら待っていた。
ディーラーのメンテナンスパックについて思うこと
ディーラーのメンテナンスパックについては、
否定的な声もよく聞く。
・不要だ
・割高だ
・結局、行く時間がなくてもったいない
たしかに、言っていることは分からなくもない。
それでも僕は、
フォレスターに関してはディーラーのメンテナンスパックに入ることにしている。
理由は至って単純だ。
きっと、
なんだかんだ理由をつけて、
オイル交換を先延ばしにするからだ。
仕組みに助けられているという話
割高かもしれない。
でも半年周期で、
ディーラーから「そろそろ点検の時期ですが」と連絡が入り、
日時を決めて、実際に足を運ぶ。
言い方は悪いけど、
半ば強制的にでも予定に組み込まれないと動かない。
つまり、
自分に甘いのである。
だからこそ、
仕組みに助けられているとも言える。
点検結果を聞いた瞬間に浮かんだこと
整備士さんが戻ってきて、
「特に問題ありません。状態はとても良いですよ」
と、当たり前のように言った。
それを聞いて、
「よかった」
と思った、次の瞬間。
なぜか、別のことが頭をよぎった。
そういえば――
2025年、人間ドックやってないな。
忙しかった。
本当に、いろんなことがあった。
引っ越し、生活の変化、オペラを迎えたこと。
気づけば、
日々は予定で埋まっていって、
自分のことは後回しになっていた。
「撲殺された」
という表現が、いちばんしっくりくる。
点検で見つかった小さな不具合
今回の点検では、
メンテナンスパックに助けられた場面もあった。
運転席側のウィンドウに、
少しずつ不具合が出始めていたのだ。
特に雨の日。
下げたウィンドウが、
途中で止まって、上がりきらない。
自分では
「まぁ、たまにだし」
と見過ごしてしまいそうな不具合だったけど、
点検のタイミングでしっかり見てもらえた。
ロングラン保証の対象ということで、
後日、部品が届き次第、修理になるらしい。
クルマは止まるのに、自分は止まらなかった
クルマは、
壊れていなくても、
調子が良くても、
定期的に点検される。
何もないことを確認するために、
ちゃんと“止まる時間”が用意されている。
一方で、自分はどうだっただろう。
止まらなかった。
止まる理由を作らなかった。
「今は忙しいから」
その一言で、全部後回しにしてきた。
自分以外の命を預かるということ
誰にも迷惑がかからなければ、
自分に甘くてもいい。
でも、
クルマを運転するということは、
自分ひとりだけの問題じゃない。
自分以外の命も預かっている。
そう考えると、
点検を怠るかどうかは、
「甘え」で済ませていい話ではない。
そしてそれは、
人間ドックにも、
きっと同じことが言える。
点検待ちのコーヒータイムに生まれた気づき
2025年は、
ライフイベントが多い年だった。
だからこそ、
忙しさを理由に自分を後回しにするのではなく、
ちゃんと点検する必要があったのかもしれない。
フォレスターの点検結果を聞きながら、
そんなことを考えていた。
健康の話をしたいわけじゃない。
反省文を書くつもりもない。
ただ、
「気づいた」
それだけ。
あとがき
点検が終わったフォレスターに乗り込み、
いつもと変わらない道を走りながら思った。来年は、
人間ドックも、ちゃんと受けようかな。大きな決意じゃない。
宣言でもない。ただの、
点検待ちのコーヒータイムに生まれた、
小さなつぶやき。フォレスターは今日も元気だった。
じゃあ、僕はどうだろう。そんなことを考えながら、
ハンドルを握って帰路についた。

