教習所に申し込んだ日、少しだけ「やっちゃったな」と思った話

夕暮れの海を前に、大型バイクと並んで立つ男性の後ろ姿。教習所に申し込んだ日の、静かな決意と少しの不安を象徴する風景。 ライフログ

🕊️ 前回のお話:第98話「理由はわからないけれど、ずっと惹かれてきた ― バイクという存在の話」


大型自動二輪教習の申し込みをした日。
今思えば、あの日は特別な出来事があったわけじゃない。

ただ、必要な書類を揃えて、
窓口で説明を受けて、
淡々と手続きを進めただけだ。

それでも、
その日は確かに「境目」だった。


教習所という場所

教習所の空気は、独特だ。
懐かしいようで、少し緊張する。

学生の頃に来た記憶が、
うっすらとよみがえる。

今回は「通う側」ではなく、
「挑戦する側」として、ここに立っている。


「やっちゃったな」という感覚

手続きが進んでいく中で、
受付担当のスタッフが放った一言が、
なぜか頭から離れなくなった。

オプションの申込

「オプションのお申し込みは、いかがなさいますか?」

おすすめされたのは
「トータルケアパック」というものだった。

技能検定(卒検)が再受験になった場合、
延長教習や補修教習が発生する。
その際、5時間分までは追加料金が不要。
さらに、再検定料も無料になるという内容だ。

気になった一言

説明の中で、
受付担当スタッフさんは、さらっとこう言った。

「自動二輪の技能取得には、かなり個人差があります」

既定の時間内で卒業する人もいれば、
大きくオーバーするケースもある、という話。

内容自体は、ごく当たり前だ。
でも、その一言だけが、妙に引っかかった。

「かなり、個人差があります」

原付に16年間毎日乗っていた自負

晴れの日も、雨の日も、風の日も、
台風の日でさえ、
16年間、毎日乗り続けてきた原付(一種)。

それなりの自負は、正直あった。

とはいえ、
原付と大型自動二輪を
同じ土俵に乗せていいのだろうか。

説明を聞きながら、
内なる自分と対話する、ほんの数分間。

迷いながらも、
オプションパックに申し込んだ。

原付に16年間毎日乗っていた自負は、
その瞬間、どこかへ行ってしまった。

大型自動二輪教習への不安

すべての手続きを終え、
教習所を後にした帰り道。

真っ先に浮かんだ言葉は、これだった。

やっちゃったな。

ワクワクよりも先にやってきたのは、
少しの不安と、ほんのわずかな恐怖。

本当に大丈夫だろうか。
年齢的に、やれるんだろうか。
一本橋は難しいって聞くけど、できるのか。

考え出すと、止まらない。

でも、もう考えても仕方ない。
申し込みは済ませて、
費用も全額支払った。

今さら、後戻りはできない。

逃げ道を、自分で塞いだ感じ。

それでも、不思議なことに、
後悔は一切なかった。


あとがき

この日は、
何かを成し遂げた日ではない。

ただ、
「始めてしまった日」だった。

気づけば、
長年先延ばしにしてきた扉の前に立ち、
ノブに手をかけていた。

開けてしまった以上、
あとは進むしかない。

その先に何が待っているのかは、
まだわからない。

でも、
ここから先は、確実に動き出している。


📘 次のお話:第100話「教習所の門をくぐった日、もう戻れないと感じた話」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

家族として迎えたチワワの「オペラ」と過ごす日々を中心に、 日常のささやかな出来事や感じたことを “そのままの言葉で” ゆるやかに綴っています。

オペラはまだ赤ちゃんで甘えん坊。 ふっとした仕草や表情に、あたたかさを感じる毎日です。 そんな小さな相棒と過ごす時間は、季節の移ろいをしみじみと実感させてくれます。

このブログでは、
・オペラとの何気ない日常
・心がふっと動いた瞬間
・飼い主として学んだこと、悩んだこと
・生活の中で見つけた小さな喜び
などを文章と写真で記録しています。

“note to self(自分への小さなメモ)” のように、 未来の自分がふと振り返ったとき、 温かい気持ちになれるページを残したい。

そんな気持ちで、ゆるく書いています。 どうぞ気軽に読んでいってくださいね。
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