理由はわからないけれど、ずっと惹かれてきた ― バイクという存在の話

夕暮れの海辺で、大型バイクの横に立ち、遠くを見つめる男性の後ろ姿。長年惹かれ続けてきたバイクという存在を静かに見つめる情景。 ライフログ

🕊️ 前回のお話:第97話「なぜか惹かれる花の話 ― バラとクレマチスのあいだで」


なぜか惹かれるものがある。
理由はうまく説明できないのに、
気づくと、何度もそこに戻ってきてしまう。

バラとクレマチス。
そして、もう一つ――バイク。

共通点を探そうとしても、
理屈では、うまく言葉にならない。

それでも今日は、
「なぜ惹かれ続けてきたのか」
その輪郭だけでも、そっと辿ってみようと思う。


僕はバイクが好きな少年だった

物心ついた頃から、バイクは身近な存在だった。

仮面ライダー。
キカイダー。
漫画の中を走り抜けるバイクたち。

大型かどうかなんて、正直どうでもよかった。
速さよりも、排気量よりも、
そこにあったのは「世界観」だった。

風を切って走る姿。
孤独と自由が同居する感じ。
言葉にできないけれど、強烈に惹かれていた。


「乗りたい」は、何度も先送りされた

16歳。
免許が取れる年齢になった頃には、
「難しいな」の一言で諦めた。

校則。
環境。
今じゃない理由はいくらでもあった。

18歳、20歳、25歳。
30代、40代。
そのたびに、もっともらしい理由を重ねてきた。

逃げていたわけではない。
その時々で、ちゃんと優先すべきものがあった。

だからこそ、
後悔というほどの感情もなかった。


それでも、消えなかった感覚

不思議なことに、
完全に忘れてしまうことはなかった。

街を走るバイクを見たとき。
エンジン音が遠くで響いたとき。
ふと、心が反応する。

「ああ、やっぱり好きなんだな」

理由は相変わらず、わからないままだったけれど。


花と同じだ、と気づいた

バラが好きな理由は、なんとなく説明できる。
物語や、記憶の断片が結びついている。

でも、クレマチスは違う。
明確なきっかけが、思い出せない。

それでも、惹かれる。

バイクも、きっと同じだ。
理由は後付けで、
本当は、もっと感覚的なものなのだと思う。


今なら、向き合える気がした

50代になって、突然何かが変わったわけではない。
時間ができたわけでも、
条件が揃ったわけでもない。

ただ、
「もう先送りにする話じゃない」
そう思えただけだ。

今やらなかったら、
きっと、また理由を作ってしまう。

そんな気がした。


あとがき

やりたいことには、
理由がなくてもいいのかもしれない。

消えずに残り続けた感覚には、
それだけで、十分な意味がある。

この先、どうなるかはわからない。
でも、少なくとも今は、
自分の気持ちから目を逸らさずにいようと思う。

続きは、
走りながら考えればいい。


📘 次のお話:第99話「教習所に申し込んだ日、少しだけ「やっちゃったな」と思った話」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

家族として迎えたチワワの「オペラ」と過ごす日々を中心に、 日常のささやかな出来事や感じたことを “そのままの言葉で” ゆるやかに綴っています。

オペラはまだ赤ちゃんで甘えん坊。 ふっとした仕草や表情に、あたたかさを感じる毎日です。 そんな小さな相棒と過ごす時間は、季節の移ろいをしみじみと実感させてくれます。

このブログでは、
・オペラとの何気ない日常
・心がふっと動いた瞬間
・飼い主として学んだこと、悩んだこと
・生活の中で見つけた小さな喜び
などを文章と写真で記録しています。

“note to self(自分への小さなメモ)” のように、 未来の自分がふと振り返ったとき、 温かい気持ちになれるページを残したい。

そんな気持ちで、ゆるく書いています。 どうぞ気軽に読んでいってくださいね。
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