🕊️ 前回のお話:第172話「気づけば、オペラ中心の生活になっていた話」
オペラが初めてのトリミングサロンへ行った日の話を書き綴っておこう。
オペラ、初めてのトリミングサロン
ついにこの日が来た。
オペラ、初めてのトリミングサロン。
いわゆる“トリミングサロンデビュー”だ。
ロングコートチワワは、
基本的に毛のカットは「ほぼ不要」と聞いていた。
ただ、さすがにお尻まわりは気になっていた。
年末年始に一度、
妻がバリカンでスッキリさせてくれていたのだが、
今回はそれだけでは追いつかない状態になっていた。
人間で例えるなら、
1mmの短髪が数ヶ月放置されて、
伸び放題になったような感じだろうか。
このまま伸ばすにしても、
一度整えた方がいい。
そんな判断で、
今回トリミングサロンにお願いすることにしたのだ。
当日の朝。
オペラはいつも通りだ。
何も知らずに、
のんびり過ごしている。
…たぶん、何もわかっていない(笑)
それでも、
どこかこちらの様子を伺っているような気もする。
「どこか行くの?」
そんな顔に見えなくもない。
そして出発。
サロンに到着すると、
空気が一気に変わる。
他の犬の気配、
独特の匂い、
初めての環境。
オペラの動きがピタッと止まった。
「あれ?」
という顔をしている。
完全に察したようだ(笑)
施術前にはカウンセリングがあった。
毛の長さ、
毛量、
全体のフォルム。
どういう仕上がりにしたいかを、
トリマーさんと相談する。
このあたりは、
仕事柄どうしても細かくなってしまう。
いわゆる“職業病”だ。
そして——
いよいよ預ける瞬間。
ここが一番ドキドキした。
抱っこからスタッフさんへ。
その一瞬、
オペラがこちらを見た——
気がした。
…気のせいかもしれないけど(笑)
「大丈夫かな」
そんな気持ちを残しながら、
サロンを後にする。
ちなみに今回は、
90分ほど外で待つ必要があった。
この“待ち時間”が、なかなか落ち着かない。
ペットカメラも見れないし、
「今どうしてるんだろう」
「ちゃんと大人しくしてるかな」
と、つい考えてしまう。
そして、ついに再会の時間。
サロンに戻り、
オペラとご対面。
……え?
一瞬、思った。

「誰?」
毛並みは整って、
全体的にスッキリしている。
確実に可愛くなっているのだが、
ほんの少しだけ、
想像と違う部分があった。
後ろ脚からお尻にかけて、
思っていたより長い。

「あれ?もう少し短いイメージだったな…」
そんなことを思いながらも、
次回はもう少し短めでお願いしようと伝え、
その場で次回予約を入れた。
帰宅後。
オペラと数時間過ごしていて、
ふと気づいた。
……あれ?
これ、もしかして——
トリマーさん、
かなり忠実に再現してくれてない?
毛の長さ、
毛量、
全体のバランス。
よく見ると、
自分が伝えたイメージにかなり近い。
「これ、すごくない?」
妻に話すと、
「おぷっぷが細かく言うからでしょ。私はお任せでもよかったのに」
と、まさかの一言。
どうやら、
夫婦間での見解は一致していなかったようだ(苦笑)
いや、でも僕にも言い分がある。
短く切りすぎたら戻せないけど、
今回みたいに長めなら、
次回調整すればいい。
それに、
初めてだからこそ、
希望はちゃんと伝えるべきだと思うんだよね。
……と、
美容業界で働く者同士、
意見が交わらない瞬間だった(笑)
そして、その日の夜。
オペラの様子が、
少しだけいつもと違った。
騒ぐわけでもなく、
はしゃぐわけでもない。
ただ、妙に甘えてくる。
なんというか——
「もう置いていかないで」
そんな空気を感じる甘え方だった。
もちろん、
僕の都合のいい解釈かもしれない。
でも、
そう感じてしまうくらいには、
いつもと違った。
あとがき
今回のトリミングサロンデビュー。
オペラにとっても初めての経験だったけど、
それ以上に、
自分にとっての経験だった気がする。
預けるということ。
任せるということ。
そして、
ちゃんと戻ってくるという安心感。
こういう一つひとつが、
少しずつ積み重なっていくんだろうな。
そんなことを感じた一日だった。

