50代後半、還暦目前で大型バイクに乗り始めた話

レンタルガレージで大型バイクと向き合う男性

50代後半、還暦目前。

そんなタイミングで、私は大型二輪免許を取得し、トライアンフ・スピードトリプル1050に乗り始めました。

若い頃に大型バイクへ乗っていたわけではありません。

むしろ、約22年間、毎日50ccスクーターへ乗り続けてきた“普通のおじさん”です。

それでも、少年時代から大型バイクへの憧れだけは、ずっと心のどこかに残っていました。

このページでは、

* 大型二輪免許取得
* バイク選び
* スピードトリプル1050納車
* レンタルガレージ問題
* 初心者ならではの失敗
* 体力や健康寿命との向き合い

などを、実体験ベースでまとめています。

これから大型バイクへ乗ろうとしている同世代の方や、

「今さら大型バイクなんて…」

と迷っている方の参考や後押しになれば嬉しいです。


なぜ還暦目前で大型バイクなのか?

自分でも、時々不思議に思います。

なぜ今なのか?

もっと若い頃ではなかったのか?

だけど振り返ってみると、バイクへの憧れはずっと消えていませんでした。

ある日、突然思い出した記憶があります。

小学校一年生の頃の文集です。

将来の夢の欄へ、

「オートバイのレーサーになりたい」

と書いていた記憶が蘇ったのです。

もちろん、当時どんな思いで書いたかまでは覚えていません。

でも昭和40年代という時代を考えると、何となく理由も見えてきます。

当時は空前のバイクブーム。

高速道路の整備。

ナナハンへの憧れ。

WGPやフォーミュラー。

『750ライダー』

『あいつとララバイ』

『バリバリ伝説』

完全に影響を受けていたのだと思います(笑)

今振り返ると、バイクは単なる乗り物ではありませんでした。

自由。

速さ。

大人。

憧れ。

そういう“何か”の象徴だったのです。

そして還暦目前になって、ようやくその続きを始めた。

そんな感覚の方が近いのかもしれません。

大型バイクに惹かれてきた理由

大型バイクは、単なる移動手段ではありませんでした。

昭和のバイクブーム、
漫画、
レース文化、
そして少年時代の憧れ。

なぜ今になって大型バイクへ乗ろうと思ったのか?

自分でも整理しきれていない“感情の原点”について書いた記事をまとめています。

▼ 関連記事

ナナハン世代の内なる会議
大型自動二輪に合格した帰り道、ナナハン世代の夢と現実が脳内で衝突する。憧れと未熟さの自覚の間で揺れる内なる会議を、コミカルに綴ったライフログ第114話。
理由はわからないけれど、ずっと惹かれてきた ― バイクという存在の話
理由はうまく説明できないのに、なぜか惹かれ続けてきた大型バイク。 少年時代の記憶から50代での決断まで、「好き」の正体を静かに辿る備忘録。

大型二輪免許取得編

大型二輪教習については、

「想像以上に大変だった」

という感覚は、正直あまりありませんでした。

もちろん、

一本橋や低速走行など、

慎重になる場面はありました。

でもそれ以上に、

「大型バイクって、こう動くのか!」

という面白さの方が強かった気がします。

若い頃と違って、

体力や反応速度を多少意識する場面はあります。

さらに私は、

決して運動神経が良いタイプでもありません。

それでも、

「今やらなかったら、一生やらない気がする」

そんな思いがどこかにありました。

だからこそ、

還暦目前というタイミングで大型二輪免許へ挑戦したのだと思います。

ちなみに、

教習中はそこまで緊張しませんでした(笑)

むしろ緊張したのは、

卒業検定の方だった気がします。

教習中は、

* 一本橋
* 低速走行
* Uターン
* クランク
* 急制動

などで苦戦しながらも、何とか卒業。

そして、大型二輪免許を取得しました。

▼ 関連記事

卒検当日 ― 完璧ではない合格
大型自動二輪の卒検当日。坂道発進とクランクで2度のニュートラルエンスト。それでも合格。一本橋や波状路の失格条件、試験官の雰囲気、実際の流れと合格後の本音をリアルに記録。
大型自動二輪卒検前夜 ― ワクワクしているのに、静かだ
大型自動二輪教習、いよいよ卒検前夜。かつては試験前に身震いしていた自分が、今回は不思議なほど落ち着いている。焦りはない。あるのは静かなワクワク。積み上げてきた時間が心を整えてくれた夜の記録。
技術ではなく、視点が繋がった日
大型自動二輪教習ラスト4時間。一本橋や急制動が繋がっただけではなかった。30kmきっちり?右折位置はOK?気づけば“卒検脳”になっていた自分。本当に整ったのは技術ではなく視点だった。
教官は、やさしい兄貴だった
大型自動二輪教習で出会った13人の教官たち。褒めて伸ばす若手、背中で語るベテラン、一本橋で檄を飛ばす兄貴分。減点者だった存在が、いつしか“兄貴”になっていた記録。
波状路 ― なぜか、できた。そして音で目が覚めた
大型自動二輪教習の波状路課題。なぜか恐怖心はなく通過できたが、本質は別にあった。教官の澄んだアクセル音を聞いた瞬間、段差を越える種目ではなく“リズムを奏でる課題”だと気づいた日の記録。
急制動は、危険回避の練習じゃなかった
大型自動二輪教習の急制動。危険回避の練習だと思っていたが、教官の見本走行で誤解が解けた。速度を正確に作り、安定して止まる再現性こそ本質だった日の記録。
通れた。でも、あれじゃない ― スラロームの話
大型自動二輪教習のスラローム。パイロン接触も転倒もなく通過はできたが、白バイのようなリズムには程遠かった。アクセルと後ブレーキのズレに悔しさを感じた日の記録。
クランクは通れた。でも落とし穴は別にあった
大型自動二輪教習のクランク課題。通過自体は問題なかったが、入口の安全確認、ウィンカー切替、2速停止からの発進など落とし穴も多かった。通れることよりも気配りと安全意識を学んだ記録。
意外と得意だった8の字の話
大型バイク教習の8の字。断続クラッチと後ブレーキを使いながら、意外にも安定して回れた日。教官に「安定してますよ」と言われ、自信が少し戻った記録。
一本橋は競技じゃなかったと気づいた日
教習中の1速走行がきっかけで、一本橋の本質に気づいた日。落ちないための競技ではなく、低速で大型バイクを安定させる練習だったと腑に落ちた瞬間を綴る。
自信が砕ける瞬間
一本橋で9.8秒を記録し、初めて手応えを感じた直後に訪れた失敗。砕けたのはバランスではなく自信だった。教習所で味わったリアルな葛藤の記録。
一本橋という言葉の重み
教習所で「一本橋」に初挑戦。6.3秒という現実、途中落下、そして少しずつ伸びるタイム。言葉だけだった課題が、実際の重みを持ちはじめた日の記録。
最初に教わったのは、バイクの重さだった
教習所で初めてバイクに触れた朝、思っていたよりも重い現実を身体で知った。技術より先に教わった「重さ」と、境界線を越えた後の感覚を静かに綴るライフログ。
教習所の門をくぐった日、もう戻れないと感じた話
大型自動二輪教習の初日。教習所に到着した瞬間の空気、音、匂い、不安と覚悟。受付での混乱から初めてバイクを動かした安堵までを綴った記録。

なぜスピードトリプル1050を選んだのか?

普通に考えれば、初心者がいきなり大型バイクは無謀なのかもしれません。

しかも選んだのは、2009年製の
トライアンフ・スピードトリプル1050。

決して“初心者向け”とは言われないバイクです。

だけど、どうしても惹かれてしまったのです。

丸目二灯。

独特な存在感。

ネイキッドなのに漂う迫力。

そして、少しクセがありそうな雰囲気。

きっと私は、

「合理性」

ではなく、

「憧れ」

で選んだのでしょう。

もちろん現実は甘くありません。

重い。

暑い。

取り回しも大変。

でも、それを含めても魅力を感じています。

▼ 関連記事

スピトリ1050を好きになった理由?…わからん(笑)
GSX1300Rハヤブサを諦めた末に出会った、トライアンフ スピードトリプル1050。最初は妥協だったはずなのに、なぜか納車初日で大好きになってしまった大型バイク初心者のリアルな心境を書いています。
スピードトリプル1050と、ついにご対面した日の話
契約したスピードトリプル1050と初対面。想像以上の極上コンディションに興奮しつつ、タイヤ交換をどうするかで葛藤したリアルな体験を綴る。
バイクを契約したことを、なかなか言い出せなかった夜の話
衝動的にバイクを契約したものの、妻に言い出せず数日が経過…。カミングアウトの緊張と、予想外だった反応、そして気づいたことを綴るリアルな記録。
運命的な出会いと、衝動的に契約してしまった話
ハヤブサを探し続けた一ヶ月の末、思いがけず出会ったトライアンフ・スピードトリプル1050。迷いと葛藤の中で衝動的に契約してしまったリアルな体験を綴る。

納車と大型バイク初心者の現実

納車当日は緊張の連続でした。

教習所以外で大型バイクへ乗るのは初めて。

しかも公道。

ニュートラルに入らない。

立ちゴケ寸前。

サイドスタンドを出したつもりが出ていない。

完全に初心者丸出しです(笑)

さらに翌日は筋肉痛。

特に左手の握力が終わっていました。

「これはハンドグリップ買うしかないか…?」

と本気で思ったくらいです。

でも後から調べると、

大型バイク乗りの諸先輩方は、

「クラッチは“チョンっ!”で十分」

なんて言うではありませんか。

つまり、私は必要以上に力んでいたのでしょう。

大型バイクは、体力だけではなく“慣れ”も大きい世界なのだと実感しています。

▼ 関連記事

大型バイク納車翌日、身体が終わっていた話
スピードトリプル1050納車翌日。握力低下、肩や首の疲労、筋肉痛…。大型バイク初心者が“楽しさ”と“現実”を身体で実感したリアルな記録。
スピードトリプル1050、納車の日
ついにスピードトリプル1050が納車。人生初の大型バイク単独走行、ニュートラルに入らない焦り、立ちゴケ寸前のヒヤリハット…。初心者大型ライダーのリアルな納車日記。

レンタルガレージ問題

大型バイクを所有する上で、意外と悩んだのが保管場所でした。

* 自宅保管
* 月極駐車場
* レンタルガレージ

色々悩んだ結果、歩いて数分の場所でレンタルガレージを契約。

しかし、問題はそこからでした。

ガレージへ入れるより、

出す方が大変だったのです(笑)

特にスロープ問題。

細い。

ズレそう。

タイヤ側面を擦りそう。

初心者には中々のプレッシャーです。

床材を敷いたり、滑り止めを考えたり、DIY欲求もどんどん出てきました。

最近では、

「大型バイクって、乗るだけじゃなく保管方法まで含めて趣味なんだな」

と思い始めています。

▼ 関連記事

用もないのにガレージへ行く理由
還暦目前で大型バイクに乗り始めた理由とは? 小学生時代の夢、昭和のバイクブーム、漫画やレース文化の影響…。スピードトリプル1050と向き合いながら、少年時代の憧れを振り返る話。
大型バイク、ガレージに入れるより出す方が大変だった話
スピードトリプル1050をレンタルガレージへ収納。しかし本当に大変だったのは“出す時”だった。スロープ問題や取り回しの難しさに苦戦する大型バイク初心者のリアルな記録。
レンタルガレージの中を整えた話
スピードトリプル1050の納車を前に、レンタルガレージの床をDIY。フロアマット、滑り止め、ゴムシートを敷きながら感じた“大人の趣味”とワクワク感を綴る。
バイクの置き場がないのでは?
大型バイク購入後に直面した「保管場所問題」。自宅保管・月極駐車場・レンタルガレージで悩み抜いたリアルな体験と、最終的な決断までを記録したライフログ。

一般道・高速道路走行編

教習所を卒業した瞬間から、
いきなり“本当の公道”が始まりました。

一般道の交通量、
信号待ち、
右左折、
渋滞、
そして高速道路。

教習車とは違うスピードトリプル1050の鼓動や重さに、
最初は戸惑いながらも少しずつ慣れていく日々です。

さらに、
「もっと安全に、もっと上手く乗りたい」

そんな思いから、
Honda Motorcycle School(HMS)にも興味を持ち始めました。

大型バイク初心者として感じた、
公道走行の緊張感や気づき、
そしてライディング技術向上への試行錯誤について書いた記事をまとめています。

▼ 関連記事

HONDA モーターサイクリストスクール(HMS)初級に当選した話
HONDA モーターサイクリストスクール初級の抽選結果が届き、無事当選しました。大型バイク初心者として「もっと安全に乗りたい」という想いと、美容師の技術習得構造との共通点を感じた話を書いています。

大型バイクと健康寿命

大型バイクへ乗り始めてから、以前よりも強く考えるようになった言葉があります。

健康寿命

です。

大型バイクは、決して楽な乗り物ではありません。

重い。

暑い。

疲れる。

筋力も必要。

集中力も必要。

だからこそ、

「あと何年乗れるのだろう?」

と自然に考えるようになりました。

脂肪肝。

運動不足。

体力低下。

そういった現実とも向き合うようになっています。

でも逆に言えば、大型バイクという趣味があるからこそ、

「体力を維持したい」

と思える部分もあるのです。

大型バイクは、人生後半の健康意識まで変えてしまう趣味なのかもしれません。


大型バイクは“効率”ではない

大型バイクは、決して効率の良い乗り物ではありません。

重い。

暑い。

疲れる。

維持費もかかる。

ガレージも必要。

装備も必要。

それでも、なぜか惹かれてしまう。

きっとそれは、少年時代に憧れた“何か”が、今でも心の中に残っているからなのだと思います。

還暦目前になって始まった大型バイク生活。

これからも少しずつ、このページへ記録を追加していこうと思います。

タイトルとURLをコピーしました