🕊️ 前回のお話:第61話「年末年始を感じない大晦日、それでもちゃんと年は越していた」
元旦は「何もしないをする日」にしよう。
年末から、そう話していたはずだった。
特別な予定も立てず、気合の入った正月料理も用意せず、
ただ静かに一日を過ごす。
それだけで十分だと思っていた。
だけど、どうやら僕たちは、
完全に“何もしない”ができるタイプではないらしい。
オペラの様子が少し気になった午前中
午前中から昼過ぎにかけて、オペラの調子が少しイマイチだった。
12月30日、31日の二日間は友人宅への訪問や車移動が続き、
さらに昨日は8種混合ワクチンを接種したばかり。
副反応が強く出たのでは……と少し心配になる。
幸い、大きな異変はなさそうで、
時間が経つにつれて表情も落ち着いてきた。
その様子を見届けたあたりから、
僕の頭の中は、ゆっくりと別のスイッチに切り替わっていった。
「何もしないをする日」のはずが
妻は妻で、
「年末からやるって言ってたよね」と言いながら、
ネイルサロンのキャンセルポリシーとメニュー表づくりを始めていた。
元旦から仕事の話。
でも、不思議と重たい空気はない。
一方、僕は僕で、
給与計算の確認や、税理士さんに渡すデータの整理を始めていた。
元旦だぜ……と、心の中で小さくツッコミを入れつつも、
手は止まらない。
結局、いつもの自分たちらしい
「何もしないをする日」と言いながら、
気づけば二人とも、静かに仕事モードに入っている。
無理をしている感覚はない。
追い込まれている感じとも違う。
ただ、
落ち着いた時間の中で、
やるべきことに自然と手が伸びているだけだ。
多分これが、
今の僕たちにとって一番“自然な元旦”なのだと思う。
あとがき
結局、「今ある姿」は「過去の自分が思い描いた結果」なのかもしれない。
そう考えると、今日のこの過ごし方も、悪くない。 静かな元旦だった。

