風のあとで

朝の光の中、湯気の向こうで丸く眠るオペラ 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第10話「コーヒーと風のあいだで」


風が止んだあと、部屋には静けさが残っていた。
机の上には、冷めかけたコーヒー。
オペラは、いつもの場所で眠っている。
何も特別ではない朝。
けれど、書き続けてきた日々のすべてが、この静けさに溶けていくようだった。


記録という行為

文字にすることで、過ぎゆく時間の中に小さなしるしを残してきた。
風や光、息づかいのような小さな瞬間。
それを拾い集めて並べるたびに、暮らしが少しずつ輪郭を持っていった。


変わらないもの、変わっていくもの

フォレスターも、家も、オペラも、少しずつ変わっていく。
それでも、変わらないのは“書くこと”と向き合う時間。
画面の向こうに広がる白い余白が、どんな言葉よりも静かに語りかけてくる。


ページを閉じる前に

振り返れば、風のように過ぎた十の物語。
どれも拙いけれど、確かに書いてきた。
そして今、その風が静かに遠ざかっていく。
けれど、それは終わりではなく、次の季節のはじまりの音でもある。


あとがき

書くことは、生きることに少し似ている。
今日を綴ることが、明日を迎えるための灯になる。

風のあとで、ページをそっと閉じる。
けれど、心のどこかではもう次の風が吹いている。


📘 次のお話:第12話「ぬくもりの中で」

プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

このブログは、今の僕の人生を言い表す言葉を置いておきます。

「山頂を目指す登山ではなく、森を歩く散策。」

目的地は決まっていない。

ただ、歩く。

風の音に耳を澄ませ、

鳥のさえずりに足を止め、

足元に咲く小さな花を見つける。

昨日は気づかなかった景色が、

今日はなぜか心に残る。

昔の足跡を見つけては、

「あの頃の自分は、ここを歩いていたんだな。」

と、静かに微笑む。

歩くたびに森の景色は少しずつ変わり、

歩くたびに自分も少しずつ変わっている。

だから、同じ道でも、

いつも新しい発見がある。

人生は、

山頂を目指して競い合うものではなく、

自分だけの森を歩きながら、
出会った景色を味わう旅なのかもしれない。

そして、このブログは――

人生という森を歩いて見つけた、小さな景色を残す備忘録。

未来の自分へ。

そして、いつか家族がこの森を歩く日が来たなら、

「あぁ、この人はこんな景色を見ながら生きていたんだ。」

そんなことが少しでも伝わったら、

それだけで十分。
ライフログ「日々とぬくもり」
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