風とエンジンのあいだで

ライフログ

🕊️ 前回のお話:第4話「静かな朝、今のコーヒー」


🚙 風とエンジンのあいだで

フォレスターを購入したのは、結果的に「大正解」だった。

新居への引っ越し、妻の運転免許取得、そして仔犬との新しい暮らし。
あの頃の僕らは、少しずつ「次の章」へ向かって動き始めていた。

偶然なのか必然なのかはわからない。
ただ、あの車を手にした瞬間から、日々の流れが変わった。


🏠 新しい日々の始まり

妻が教習所に通い始めたのが、2025年の春。
最初は「軽のMTで十分」と言っていたけれど、
家族のこれからを考えたとき、もう少し“余裕”のある選択をしたくなった。

それで出会ったのが、2017年式フォレスターX-BREAK。
走行距離26,700km。
偶然とは思えないタイミングで、販売店の片隅に静かに佇んでいた。

ハンドルを握った瞬間、
「この車、きっと長く一緒に走る」と思った。


🌲 生活の中のフォレスター

夏の納車、秋の引っ越し、冬に初ドライブ。
どの季節の記憶にも、あの車がある。

荷物を運んだ後、助手席のコーヒーを飲みながら、
ふと見上げたリアビューミラーに、妻とオペラ(チワワ)の姿が映っていた。
その瞬間、「ああ、ようやく落ち着いたんだな」と思えた。

中古車だから、メンテナンスや小さな修理もある。
でも、フォレスターは“手のかかる相棒”であるほど愛しい。
エンジン音ひとつにしても、どこか“人の温度”がある。


🚗 風の中で考えたこと

ハンドルを握ると、過去と現在がつながっていく気がする。
母のハンドドリップ、カトレアのジャズ、そして朝のコーヒー。
どれも“自分を整えるリズム”だった。

フォレスターの走りは、そのリズムを取り戻させてくれる。
風を切るたびに、胸の奥で何かがほどけていく。


💬 あとがきのひとこと

走ることって、ただ移動することじゃないんだと思う。
アクセルを踏むたびに、
少しずつ心の中のエンジンも温まっていく。
風の音の中に、
「まだ大丈夫」っていう小さな鼓動を聞いた気がする。


📘 次のお話:第6話「オペラ、風の中で」

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