🕊️ 前回のお話:第206話「人は、“ちょっと面倒なモノ”に惹かれるのかもしれない」
最近、996Turboの話をしていて、ふと思った事がある。
もし資金に余裕があったら、
- 930 Turbo
- 964 Turbo
- 996 Turbo
この辺りをガレージへ並べてみたい。
そして夜、
缶コーヒー片手に眺めながら、
白飯を食べる(笑)
いや、本当にそれくらい好きなのだ。
特に最近、996Turboが妙に気になっている。
空冷ではない。
世間的には“涙目”なんて言われた世代。
だけど、
- Mezgerエンジン
- ナロー感
- 高速安定性
- アナログ感
今振り返ると、かなり魅力的に思える。
しかも996までは、まだ911らしい“細さ”が残っている。
今のポルシェは本当に大きい。
もちろん性能は圧倒的だ。
でも996世代には、
「まだ人間が操っている感覚」
が残っている気がする。
そして、なぜここまでポルシェやTurboに惹かれるのだろう?と考えていたら、ある事を思い出した。
そうだ。
僕、
『サーキットの狼』世代
だった。
ロータス・ヨーロッパ。
カウンタック。
フェラーリ。
そして930 Turbo。
あの頃のスーパーカーって、
子供達にとって“夢”そのものだった。
今みたいにYouTubeなんてない。
だから、
- 漫画
- 雑誌
- テレビ
そこから得られる情報や衝撃が、もの凄く強かった時代だ。
そして僕の場合、少し特殊な環境だった。
両親はプラモデル屋を営んでいた。
つまり僕は、
毎日プラモデルに囲まれて育ったのだ。
しかも当時のプラモデルって、
箱絵がめちゃくちゃカッコ良かった。
- スーパーカー
- レーシングカー
- バイク
- 戦闘機
子供の頃の僕は、
毎日それを見ていた。
そりゃ脳に焼き付く(笑)
しかもプラモデル屋って、
単なる“店”じゃない。
- 常連さん
- マニア
- 子供達
- ラジコン好きのお兄さん
色んな“好き”が集まる場所だった。
僕は知らないうちに、
そういう熱量の中で育っていたのだと思う。
だからなのかもしれない。
今でも、
- Porsche
- Turbo
- バイク
- ガレージ
- 機械感
みたいなモノに、妙に惹かれる。
さらに思い返せば、
小学生〜高校生時代。
暇さえあればバイク漫画を読んでいた。
『750ライダー』
『あいつとララバイ』
『バリバリ伝説』
完全に影響を受けている(笑)
でも当時は、
大型バイクに乗れる人生になるなんて思ってもいなかった。
仕事。
結婚。
子育て。
生活。
現実は忙しかった。
気付けば、
「好きだった事」
は、心の奥へしまい込まれていった。
…と思っていた。
ところが59歳になった今、
大型自動二輪免許を取得し、
大型バイクへ乗り始め、
ガレージでスピトリ1050を眺めながら、
Porsche 996Turboの事を考えている(笑)
人生って、本当に不思議だ。
でも最近、少し思う。
人って結局、
“子供の頃に本当に好きだったもの”へ戻っていく
のかもしれない。
もちろん現実はある。
資金の問題もある。
場所の問題もある。
だから930 Turboも964 Turboも、
今すぐ買えるわけじゃない(笑)
でも不思議と、
昔みたいな焦りは無い。
今は、
想像しているだけでも楽しい。
996Turboの動画を見る。
空冷サウンドを聞く。
ガレージを妄想する。
それだけでもワクワクできる。
そして気付いた。
僕が欲しかったのは、
単なる“モノ”ではなかったのだ。
- 音
- 匂い
- 空気感
- 機械感
- 憧れ
- 少年時代の記憶
そういう、
「人生の体験そのもの」
だったのだと思う。
たぶんこれから先も、
僕は面倒で、クセがあって、少し不完全なモノに惹かれ続ける気がする。
でも最近は、
そんな自分も悪くないと思っている(笑)

