🕊️ 前回のお話:第203話「「人間の感覚って、案外あてにならない」
いつもの公園へ、オペラとお散歩に行った時の話だ。
最近は朝晩のお散歩も少しずつ習慣化してきた。
相変わらずオペラは、
「あっち行きたい!」
「こっち気になる!」
と、忙しそうである(笑)

そんな中、少し離れた場所から一匹の大型犬がこちらへ向かって歩いてきた。
ゴールデンレトリバーだ。
距離にして2メートルほど。
その瞬間、僕の中に少し緊張が走った。
「オペラ、大丈夫かな…」
という不安が頭をよぎる。
なぜなら今まで、他所のワンちゃんと遭遇すると、
- オペラが唸る
- 警戒する
- 吠える
この流れになる事が多かったからだ。
しかも今のオペラは生後11ヶ月。
自我も強くなり始め、ちょっと気難しい時期でもある。
一方のゴールデンレトリバーは、驚くほど落ち着いていた。
こちらへ近づいてきたかと思うと、
スッ…
とお座り。
まるで、
「大丈夫だよ〜」
と言っているかのような空気感だった。
肝心のオペラはというと、
低い声で「ウゥゥ…」と唸りながら完全警戒モード。
でも、不思議と逃げない。
むしろ少し前へ出ている。
怖い。
でも気になる。
そんな感じだった。
ゴールデンレトリバーの方が、ゆっくり距離を縮めてくれた。
オペラも恐る恐る前進。
クンクン…
軽く匂いを確認。
そして、
「ワンッ!」
…やっぱり吠えた(笑)
ただ、今までと少し違った。
以前なら、この時点で空気が終わっていた気がする。
でも今回は違った。
少し間が空いたあと、
ゴールデンレトリバーが、なぜか僕に懐いてしまったのである(笑)
これがまた可愛い。
頭をスリスリしてくる。
尻尾フリフリ。
「えっ?
今日初対面だよね?」
と思うくらい懐いてくれた。
僕も嬉しくなってしまい、普通に撫で回して遊んでいた。
すると、その様子を見ていたオペラが動いた。
最初は少し離れた場所から様子を見ていた。
でも次第に、
クンクン…
クンクン…
と近寄ってきたのだ。
そして気がつけば、自然にその輪へ入っていた。

あの時のオペラは、どんな気持ちだったのだろう。
「飼い主が仲良くしてるなら大丈夫かも」
「ちょっと待って!その犬、僕の飼い主取るな!」
「とりあえず同じ事してみよう」
たぶん全部あった気がする(笑)
でも間違いなく言えるのは、
オペラが“犬同士の触れ合い”へ一歩踏み出した
という事だ。
我が家へ来る前、オペラはブリーダーさんのお家で他のワンちゃん達と一緒に生活していた。
でも我が家へ来てからは、人と接する機会は多くても、犬同士で触れ合う機会はほとんど無かった。
だから今回の出来事は、オペラにとってかなり大きな経験だったと思う。
そして僕自身も、ある事を感じた。
もしかすると、
オペラは僕の感情を映していたのでは?
と。
今まで他所のワンちゃんと遭遇した時、僕の中には常に、
「オペラ、大丈夫かな?」
「また吠えるかな?」
「嫌がられたらどうしよう」
そんな不安や緊張があった。
そしてオペラは、その空気を敏感に感じ取っていたのかもしれない。
でも今回は違った。
最初に僕とゴールデンレトリバーが打ち解けた。
つまり、
僕自身の緊張が先にほどけた
のだ。
その空気を見て、オペラも安心したのだろうか。
もちろん、これは僕の勝手な直感でしかない。
獣医師でもないし、ドッグトレーナーでもない。
科学的根拠なんて全くない(笑)
でも、なぜかそんな気がしたのだ。
犬って、人が思っている以上に飼い主を見ているのかもしれない。
もし次に同じような場面があったら、今回の事を少し意識してみようと思う。
今日のお散歩は、
オペラにとってだけではなく、
僕にとっても大きな一歩だった
そんな気がしている。

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