昔は食べられなかった。でも今は好きになったもの

昔は苦手だった食べ物を楽しむ男性と、食べ方を教えてくれた妻のイメージ 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第234話「アイスクリームメーカーを買おうと思ったら、先に妻が買っていた話」


子どもの頃、「これは絶対に食べられない」と思っていた食べ物がいくつもあった。

好き嫌いが多い子どもだったわけではない。

ただ、どうしても受け付けない食感や風味があった。

ところが59歳目前になった今、振り返ってみると、昔は苦手だったものの多くを普通に食べている。

人の味覚って、本当に変わるものなんだなと思う。

最初に克服したのは夏野菜だった

小学校5年生くらいだっただろうか。

トマト。

キュウリ。

ナス。

当時はどれも苦手だった。

ところが少しずつ食べられるようになった。

酢の物も同じ頃だったと思う。

今では特別好きというわけではないが、食卓に並べば普通にいただく。

子どもの頃の自分が見たら驚くだろう。

刺身はレベルアップ方式だった

一番変化したのは刺身かもしれない。

最初は甘エビ。

次にイカやタコ。

そしてマグロの赤身。

気付けばマグロ全般。

そして今では光り物が一番好きになっている。

まるでゲームのレベルアップみたいだ。

「生魚なんて絶対に無理!」

そう言っていた子どもの頃の自分に教えてあげたい。

一番苦戦したのはネバネバ系だった

実は一番苦手だったのはネバネバ系の食材だった。

山芋。

長いも。

自然薯。

オクラ。

モロヘイヤ。

理由は単純。

食感だった。

少し汚い話になるが、当時の私には、

「鼻水をすすっているような感覚」

にしか思えなかったのである。

だから食べようという気持ちにもならなかった。

ところが30代半ば頃から少しずつ変わっていった。

そして、そのきっかけを作ったのは妻だった。

ラー油が救世主だった

妻が勧めてくれた食べ方がある。

もずくには、

酢醤油+ラー油。

めかぶには、

中華ドレッシング+ラー油。

モロヘイヤも味付けを工夫してくれた。

「騙されたと思って食べてみな。」

そんな軽い一言だった気がする。

半信半疑で口に入れる。

「あれ?」

「意外と食べられる。」

そんな経験を何度も繰り返しているうちに、苦手だった食材が少しずつ減っていった。

今では山芋や長いもをすりおろして食べることにも抵抗はない。

もちろん、ラー油のおかげだけではない。

「この食べ方なら美味しいかもしれない。」

そう教えてくれた妻のおかげだと思っている。

今でもどうしても食べられないもの

もちろん、すべて克服したわけではない。

肉の脂身。

そして、らっきょうの酢漬け。

この二つだけは今でも苦手だ。

特にらっきょうは、自分でも理由が分からない。

一度だけ挑戦したことがある。

口に入れた。

……無理だった。

そのまま静かに口から出した。

香りなのか。

食感なのか。

味なのか。

何が苦手なのか、自分でも説明できない。

ただ、「無理」ということだけはハッキリしている(笑)

母と妻がまったく同じことをしていた

そんならっきょうの酢漬けだが、母は大好物だった。

しかも毎年、自分で漬けていた。

面白いのはここからである。

母は漬け込んだ翌日から味見を始める。

「もう漬かったかしら?」

いやいや。

昨日漬けたばかりでしょう(笑)

二日目。

「まだかな?」

三日目。

「外側だけ漬かってきたかな?」

そんなやり取りが毎日続く。

そして食べ頃になる十日目くらいには、

「毎日味見した結果、半分くらい減っている。」

というのがお決まりだった。

子どもの頃は、

「どれだけ気が早いんだよ!」

と思いながら見ていた。

ところが先日、妻が初めてらっきょうの酢漬けに挑戦した。

もちろん母のこの話は一度もしていない。

すると翌日。

「もう食べても大丈夫かな?」

二日目。

「まだかな?」

三日目。

「ちょっと漬かってきたかも!」

思わず吹き出してしまった。

「それ、うちの母も全く同じことしてたよ。」

そう話すと妻も大笑いだった。

好きな食べ物を前にすると、人はみんな同じことを考えるのかもしれない。

味覚は変わる。でも人はもっと面白い

昔の私は、

「嫌いだから食べない。」

それで終わっていた。

でも今は少し違う。

味付けを変えてみる。

調理法を変えてみる。

もう一度挑戦してみる。

そうすると意外な発見がある。

人は年齢とともに変わる。

価値観も変わる。

趣味も変わる。

そして味覚も変わる。

ただ、どうしても変わらないものもある。

私にとっては、らっきょうの酢漬けがそうだ。

それでも今回改めて思った。

味覚は人それぞれ。

でも、「好きなものを早く食べたい」という気持ちは、母も妻もまったく同じだった。

人って、やっぱり面白い。


📘 次のお話:第236話「59歳目前。子どもの頃の自分が一番驚く「4つの現実」」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

チワワの「オペラ」と暮らしながら、日常の出来事や感じたことを、自分の言葉で気ままに綴っています。

オペラとの毎日はもちろん、コーヒー、バイク、昔の思い出、これからの人生のこと。

何気ない出来事の中にも、小さな発見や気付きがあって、時には笑い、時には考えさせられます。

このブログでは、

・オペラとの何気ない日常
・心がふっと動いた瞬間
・バイクや趣味の話
・人生を振り返って思うこと
・生活の中で見つけた小さな幸せ

などを、写真とともに記録しています。

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「あの頃も楽しんでいたな」

そう思えるような記録を残したい。

そんな気持ちで、今日も気ままに書いています。

どうぞ気軽に読んでいってください。
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