🕊️ 前回のお話:第235話「昔は食べられなかった。でも今は好きになったもの」
「昭和の60歳」と「令和の60歳」。
最近、そんな比較をよく目にする。
確かに、子どもの頃に見ていた60歳と、今の60歳ではずいぶん印象が違う。
昭和の60歳は、定年を迎え、仕事を引退し、家でゆっくり過ごす。
趣味は散歩や囲碁、将棋、ゲートボール。
テレビや新聞を見ながら、のんびりと余生を楽しむ。
そんなイメージだった。
一方、令和の60歳は違う。
スマートフォンを使いこなし、SNSで情報を集める。
旅行に出かけ、スポーツや趣味を楽しむ。
定年後も働き続ける人も多く、「第二の人生」を楽しんでいるように見える。
では、59歳目前の私はどうだろう。
正直、自分でも驚いていることが4つある。
まさか住宅ローンが組めるとは思わなかった
若い頃、住宅ローンなんて人生で一度きりのイベントだと思っていた。
18歳や20代で家を買い、30年ローンを返し終えたら終わり。
そんなイメージだった。
実は私にも、もっと若い頃に家を購入するチャンスはあった。
でも当時は、家庭の事情もあり、住宅ローンの審査が通る自信が持てなかった。
結局、その話は自分の中で終わった。
だから今、住宅ローンを組んで家に住んでいる自分がいることが、少し不思議なのである。
人生は、一度諦めたことでも、違うタイミングで叶うことがあるんだなと思った。
株式投資をしている自分が信じられない
私が若い頃、株式投資のイメージは決して良いものではなかった。
豊田商事事件。
尾上縫事件。
テレビでは投資に関する事件が大きく報道され、
「株=危ないもの」
そんな印象を持っていた。
だから、自分には関係のない世界だと思っていた。
ところが今は違う。
NISAで積立投資をしている。
人生初のIPOに当選した。
そしてSpaceXの株主になった。
もちろん投資は自己責任だし、利益が約束されている世界ではない。
それでも、「怖いから近寄らない」ではなく、「理解しながら付き合う」という考え方に変わった。
これも子どもの頃の自分が聞いたら驚くだろう。
犬と暮らす夢が、20年越しで叶った
犬と暮らしたい。
そんな気持ちは40代の頃からあった。
実は一度、柴犬を迎えたこともある。
しかし当時はいろいろな事情が重なり、一緒に暮らし続けることができなかった。
あの時は、とても残念だった。
それから月日は流れ、2025年。
いろいろなタイミングが重なり、チワワのオペラを迎えることになった。
今では休日もオペラ中心。
カフェへ行き、散歩へ行き、家電を選ぶ基準までオペラになっている。
子どもの頃の私が見たら、
「犬が主役の生活をしている!」
と驚くに違いない。
一番信じられないのは、リッターバイクに乗っていること
そして何より驚いているのがこれだ。
大型自動二輪免許を取得したこと。
免許だけなら、50代後半になって「挑戦してみよう」と思う可能性はあったかもしれない。
でも、そのまま勢いでリッターバイクを購入するなんて、自分でも想像していなかった。
しかもHMSに参加し、ジムカーナにも興味を持ち始めている。
子どもの頃に憧れたバイクとは違う。
59歳目前になってから、新しい趣味としてバイクを楽しんでいる。
人生って、本当に分からない。
子どもの頃の自分へ
もし、子どもの頃の自分に会えるなら、こう伝えたい。
「60歳って、思っていたよりずっと面白いぞ。」
住宅ローンを組み、
株式投資を学び、
犬と暮らし、
リッターバイクに乗っている。
子どもの頃には、一つも想像できなかった人生だ。
若い頃は、人生は計画どおりに進むものだと思っていた。
でも振り返ると、人生を豊かにしてくれたのは、計画どおりだった出来事よりも、想像もしなかった出来事の方だった。
これから先も、きっとそうなのだろう。
だから私は、次に「まさか」と思える出来事がやって来るのを、少し楽しみにしている。

