気づけば、初めてだらけだった

新居でオペラや大型バイクとの日々を振り返り、日常にある人生初の経験へ気づく59歳の男性 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第272話「残念だった。でも、また行ってみようと思えた。」


今年は、そこまで大きなニュースがない。

少し前まで、そんなふうに思っていた。

一昨年は、中古住宅探しから始まった。

けれど、思うような物件にはなかなか出会えず、話は一度、暗礁に乗り上げた。

そんな中で見つかった、好条件の土地。

古家をフルリフォームするのか。
リノベーションするのか。

それとも――

新築するのか。

いくつもの選択肢を前にして、最終的に僕たちは新築を選んだ。

そこからは、銀行融資の準備と申込み。

審査に通るのか。
通らないのか。

結果が出るまでは、なかなか落ち着かなかった。

去年は、古家の解体から始まり、4月に地鎮祭、5月に上棟。

そして9月下旬、ようやく新居の引き渡しを迎えた。

その間にはフォレスターを購入し、オペラを迎え、僕と妻はそれぞれ教習所へ通った。

どれも、楽しいことばかりではなかった。

迷ったり、待ったり。

予定がずれたり、思うように進まず焦ったり。

決して、順風満帆ではなかった。

それでも、その都度なんとか前へ進んできた。

振り返れば、一つひとつが大きな節目だったと思う。


今年は、少し静かに見える

それに比べると、2026年は少し静かに見える。

僕も妻も、年明けにそれぞれの運転免許を取得した。

僕は大型バイクを購入。

妻は人生初の梅仕事に挑戦し、梅シロップ、梅酒、梅干しを全部成功させた。

新居では、まだ終わっていなかった整理整頓を少しずつ進めている。

そして僕たちは、オペラとの生活に毎日奮闘中。

こうして並べてみると、今年もちゃんと出来事はある。

ただ、一昨年や去年と比べると、人生そのものが大きく動くようなイベントは少ない。

だから時々、こんなことを考える。

何か新しいことを始めた方がいいのかな?

人生初の何かを探したくなる

新しいことへ挑戦すると、脳が活性化するという。

初めての場所へ行く。

初めての技術を覚える。

できなかったことが、少しずつできるようになる。

知らなかったことが、少しずつ分かるようになる。

あの感覚を、僕は嫌いではない。

むしろ、好きな方だと思う。

ここ二年間は、人生初の出来事が次々と押し寄せてきた。

ドキドキしたり。
ヒヤヒヤしたり。

時には、少しヒリヒリしたり。

振り返れば、心地よい刺激に満ちた二年間だった。

そんな時間のあとに、ルーティン化されたような日々が続くと、

「このままでいいのかな」

「何か新しい刺激を入れた方がいいんじゃないか」

そんな気持ちが、ふと顔を出す。

一方で、今ある暮らしを、もっと丁寧に育てたい気持ちもある。

住まいを、もっと快適にしたい。

オペラとの生活を、もっと工夫したい。

僕も妻も、取得した免許をただ持っているだけではなく、実際の運転技術へつなげていきたい。

あれもやりたい。
これも進めたい。

そこへ、さらに新しい挑戦を加えたら――

たぶん、キャパオーバーになる(笑)

オペラとの毎日は、人生初の連続

そんなことを考えながら、少し視点を変えてみた。

本当に今年は、人生初の出来事が少ないのだろうか。

まず、オペラとの日々。

昨日と今日で、まったく同じ日はない。

鳴き方が違う。
表情が違う。

散歩で立ち止まる場所も違えば、ご飯の食べ方や眠り方、その日の気分も違う。

突然、今まで見たことのない行動をする。

昨日まで平気だったことを、今日は嫌がる。

反対に、昨日までできなかったことが、急にできるようになる。

膝のこと。
食事のこと。
散歩のこと。
入浴のこと。

トイレやケージなど、生活環境のこと。

僕たちにとっては、その一つひとつが人生初である。

そもそも僕は、まだ飼い主一年生。

犬全般に詳しいわけではない。

僕が知っている犬は、ほぼオペラだけである。

そう考えれば、オペラとの毎日は、

初体験の連続なのだ

バイクは、乗るたびに初めて

大型バイクについても同じだった。

免許を取得した。
バイクを購入した。

そこだけを切り取れば、人生初の大きな出来事は、もう終わったように見える。

でも、実際は違う。

道路へ出るたびに、交通状況は変わる。

車の流れも違う。
信号のタイミングも違う。

風の強さも、路面の状態も、周囲を走る車の動きも違う。

同じ道を走ったとしても、まったく同じ走行にはならない。

走るたびに、新しい状況と出会い、その場で判断しなければならない。

つまり、バイクに乗るたびに――

毎回が、人生初の走行

しかも僕は、普通自動二輪を経験せず、いきなり大型自動二輪から始めている。

我ながら、なかなか思い切ったことをしている(笑)。

これから参加しようとしているHMSも人生初。

これから走ろうとしているツーリングも人生初。

大型バイクを購入したことで、初めての出来事が終わったのではない。

むしろ、

バイクを手に入れたところから、初めてが始まった。

そう考えた方が自然なのかもしれない。

家が完成しても、家づくりは続く

新居についても同じ。

家を建てた。
引っ越した。

住まいに関する大きなイベントは、これで完了したように見える。

でも、家は完成した瞬間から、暮らしが始まる。

実際に生活してみると、

「ここは、もう少し使いやすくできそうだ」

「この収納は、見直した方がいい」

「この動線には、別の方法があるかもしれない」

そんなことが次々と見えてくる。

しかも今回は、人間二人だけが快適ならいいわけではない。

我が家には、文鳥が二羽いる。

そして、オペラもいる。

人間の動線。
文鳥たちの安全。
オペラの生活環境。

それぞれのQOLを考えながら、家全体を整えていく必要がある。

今まで住んできた家とは、間取りも条件もまったく違う。

だから、家を整えることも、僕たちにとっては人生初。

新築した時点で、家づくりが終わったわけではない。

暮らしながら考え、工夫し、少しずつ手を加えていく。

家づくりは今も、静かに続いている。

初めてが、日常に溶け込んだ

一昨年と去年の初めては、分かりやすかった。

中古住宅探し。
土地との出会い。
銀行融資。
家づくり。

フォレスター。
オペラ。
教習所。

どれも、大きな見出しになるような出来事だった。

それに対して、今年の初めては少し違う。

オペラが見せる新しい表情。

初めて走る道。

初めて遭遇する交通状況。

初めて参加するバイクスクール。

初めてのツーリング。

そして、今の家に合った新しい暮らし方。

一つひとつは小さい。

大きなニュースとして扱うほどのことではないのかもしれない。

でも、よく考えてみれば――

今年も、初めてだらけだった。

人生初の出来事が減ったのではない。

初めてが、日常の中へ溶け込んだ

そんな年なのかもしれない。

今年は、初めてを重ねる年

今年は、新しい種を次々と蒔く年ではないのかもしれない。

すでに芽を出しているものを育てながら、その途中で現れる初めてを、一つずつ経験していく。

家を育てる。

オペラとの関係を育てる。

運転技術を育てる。

一見するとルーティンのように見える日々の中にも、まだ知らないことはたくさんある。

大きなニュースがないから、刺激が少ない。

そう思っていたけれど、どうやら違った。

今年も十分、初めての連続である。

むしろ、毎日の中に細かく散らばっているから、気づきにくかっただけなのだろう。

一昨年と去年は、大きな初めてが続いた。

今年は、小さな初めてを積み重ねている。

そう考えると、今年もなかなか忙しい(笑)。

とはいえ、何か面白そうな「人生初」を見つけたら、きっと僕はまた気になってしまう。

育てる年と言いながら、新しい種を一つくらい蒔くかもしれない。

その時は――

キャパと、よく相談しようと思う(笑)。


📘 次のお話:第274話【今週、日本は何を見ていた? #005】
2026年7月27日~7月31日 世間の話題と社会の動きを振り返る


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

このブログは、今の僕の人生を言い表す言葉を置いておきます。

「山頂を目指す登山ではなく、森を歩く散策。」

目的地は決まっていない。

ただ、歩く。

風の音に耳を澄ませ、

鳥のさえずりに足を止め、

足元に咲く小さな花を見つける。

昨日は気づかなかった景色が、

今日はなぜか心に残る。

昔の足跡を見つけては、

「あの頃の自分は、ここを歩いていたんだな。」

と、静かに微笑む。

歩くたびに森の景色は少しずつ変わり、

歩くたびに自分も少しずつ変わっている。

だから、同じ道でも、

いつも新しい発見がある。

人生は、

山頂を目指して競い合うものではなく、

自分だけの森を歩きながら、
出会った景色を味わう旅なのかもしれない。

そして、このブログは――

人生という森を歩いて見つけた、小さな景色を残す備忘録。

未来の自分へ。

そして、いつか家族がこの森を歩く日が来たなら、

「あぁ、この人はこんな景色を見ながら生きていたんだ。」

そんなことが少しでも伝わったら、

それだけで十分。
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