「もっと早くやればよかった」を何度繰り返すんだろう

始める前に調べ物や準備ばかり重ね、最初の一歩を踏み出せずにいる59歳の男性 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第282話「「あそぼう」を押しているのは、今のところ僕です」


僕には、ちょっと面倒なクセがある。

苦手なこと。

あまり興味が湧かないこと。

そういうものを前にすると、

始めるまでが、とにかく遅い

「やった方がいい」

「いずれ必要になる」

それも分かっている。

でも、最初に出てくるのは、

「面倒だなぁ……」

だったりする。

そして、ここからがさらに厄介。

失敗しない方法を探し始める

調べる。

シミュレーションする。

もう少し調べる。

頭の中で何パターンも考える。

準備だけは、どんどん整っていく。

で、

まだ始めない(笑)


好きなことなら、全然違う

ところが、自分から興味を持ったことになると話は変わる。

うまくいかなくても、

「まあ、経験だよね」

と思える。

失敗しても、

「うまくいかない方法を一つ知っただけ」

と前向きに考えられる。

とりあえずやってみる。

そこから考える。

ダメならやり直す。

むしろ、

最初から全部うまくいく方が珍しい

くらいに思っている。

野村克也さんの言葉として知られる、

「失敗と書いて経験と読む」

という考え方も好きだ。

エジソンにも、

失敗したのではなく、うまくいかない方法を見つけただけ、

という趣旨の有名な逸話がある。

こういう考え方には、すごく共感する。

……好きなことなら(笑)。


興味が薄いだけで、なぜ急に慎重になる?

自分でも不思議なのはここ。

興味が薄い。

苦手意識がある。

それだけで、

急に慎重になる。

「失敗したくない」

「できれば最短で済ませたい」

「もう少し分かってから始めたい」

そんなことを考え始める。

でも冷静に考えれば、

失敗したところで人生が終わるわけじゃない。

たいていのことは、

失うものなんて、たかが知れている。

なのに、

はじめの一歩だけが妙に重い

なんでだろう。


始めてしまうと、今度はこうなる

さらにややこしいのが、

あれだけ始める前に面倒くさがっていたのに、

一度始めると、

意外とのめり込むことがある

最初は、

「仕方ないからやるか」

くらい。

でも、少し分かってくる。

できることが増える。

すると、

「あれ?」

となる。

「これ、ちょっと面白いかも」

さらに続ける。

気づけば調べ物まで楽しくなっている。

そして最後に出てくる言葉が、

もっと早くやればよかった💦」

である。

いやいや。

あれだけ時間をかけて始めなかったのは誰だよ。

僕です(笑)。


始める前に、自分でラベルを貼っている

もしかすると、

「苦手」

「面倒」

「自分には向いていない」

と、

始める前に勝手にラベルを貼っているのかもしれない。

まだやってもいないのに。

実際に体験する前から、

自分の中で結論を出している

ところが、

いざやってみたら、

「思っていたのと違った」

なんてこともある。

それも一度や二度じゃない。

それなのに、また次の何かが出てくると、

同じように身構える。

学習しているようで、

なかなか学習しない(笑)。


昔、創業社長から聞いた話

そんなことを考えていたら、

昔、創業社長から聞いた話を思い出した。

誰かの寓話なのか。

何かの本に書いてあった話なのか。

創業社長自身のたとえ話だったのか。

正確な出典は覚えていない。

ただ、その内容だけは今でも残っている。

ある日、

神様から一通の手紙が届く。

そして神様は言う。

この手紙を必ず読みなさい。
そこに書いてあることを実行すれば、人生はうまくいく。
幸せになれるから。

ところが、

手紙を開封しない人がいる。

開封しても、読まない人がいる。

読んでも、実行しない人がいる。

そして、

本当に読んで、行動する人はほんの一握り

創業社長は、

「みんなには、その一握りの人になってほしい」

そんな話をしていた。


一番面白かったのは、その後

この話を聞いた時、

みんな、

「なるほど」

と思ったはずだ。

僕も思った。

「確かに、結局は行動だよな」

と。

ところがその後、

どうなったか。

創業社長が話した通り、

実際に行動する人は、やっぱり一握りだった

これが、なんとも面白い。

「行動した方がいい」

と知っている。

「やれば変わる」

という話まで聞いている。

それでも、

やらない。

神様から、

「この中に答えがありますよ」

と教えてもらっているのに、

封筒のまま机に置いておく。

なんなんだろうね、人間って(笑)。


心理学で説明できたとしても

今なら、こういうことも心理学的に説明できるのだと思う。

先延ばし。

失敗への不安。

現状維持。

認知バイアス。

苦手意識。

調べれば、

それらしい理由はいくつも出てくるだろう。

でも、

原因を知ったら、

次からすぐ動けるのか?

と言われると、

どうなんだろう(笑)。

「ああ、これは自分の○○という心理が働いているんだ」

と理解したうえで、

また先延ばしする可能性だって十分ある

下手をすると、

知識だけ増えて、

先延ばしの理由を上手に説明できるようになるだけかもしれない。


結局、手紙を開けるかどうか

たぶん最後は、

ものすごく単純なんだと思う。

手紙を開ける。

読む。

やってみる。

それだけ。

興味のあることなら、

僕は比較的簡単にできる。

苦手なことになると、

途端に難しくなる。

でも、

始めてしまえば面白くなることもある。

そして、

「もっと早くやればよかった」

と後悔する。

だったら、

次は少しだけ早く始めればいい。

……理屈では(笑)。


「もっと早くやればよかった」を何度繰り返すんだろう

たぶん僕は、

これからも何度か同じことを繰り返す。

「面倒だなぁ」

「もう少し調べよう」

「ちゃんと分かってから始めよう」

そして、しばらくしてようやく始める。

夢中になる。

最後に、

もっと早くやればよかった💦」

と言う。

完璧には直らないと思う。

でも次に、

「もう少し調べてから」

という自分が出てきた時、

昔聞いた、あの手紙の話くらいは思い出したい。

手紙は、もう届いている。

開けるかどうかは、

自分次第。

……と、

ここまで書いておきながら、

苦手なことになると今日も、

まあ、明日でもいいか

と思っている僕がいる。

人間って、

本当に不思議よね(笑)。


📘 次のお話:第284話「オペラが泣いた日。いや、謝ったのは僕だった」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

このブログは、今の僕の人生を言い表す言葉を置いておきます。

「山頂を目指す登山ではなく、森を歩く散策。」

目的地は決まっていない。

ただ、歩く。

風の音に耳を澄ませ、

鳥のさえずりに足を止め、

足元に咲く小さな花を見つける。

昨日は気づかなかった景色が、

今日はなぜか心に残る。

昔の足跡を見つけては、

「あの頃の自分は、ここを歩いていたんだな。」

と、静かに微笑む。

歩くたびに森の景色は少しずつ変わり、

歩くたびに自分も少しずつ変わっている。

だから、同じ道でも、

いつも新しい発見がある。

人生は、

山頂を目指して競い合うものではなく、

自分だけの森を歩きながら、
出会った景色を味わう旅なのかもしれない。

そして、このブログは――

人生という森を歩いて見つけた、小さな景色を残す備忘録。

未来の自分へ。

そして、いつか家族がこの森を歩く日が来たなら、

「あぁ、この人はこんな景色を見ながら生きていたんだ。」

そんなことが少しでも伝わったら、

それだけで十分。
ライフログ「日々とぬくもり」
Opuppuをフォローする
タイトルとURLをコピーしました