運命的な出会いと、衝動的に契約してしまった話

バイクショップで大型ネイキッドバイクを前に興奮した様子で見つめる男性 バイクという存在

🕊️ 前回のお話:第166話「バイク選びに迷子になった一ヶ月の話」


運命的な出会いと、衝動的な決断の話を残しておこう。

運命的なバイクとの出会いと衝動買い

真夜中。
いつものようにゴロゴロしながら、バイクを探していた。

相変わらず、ハヤブサとの縁はない。
僕の希望する条件では、まったく出てこない。

まぁ、当たり前だ。
“掘り出し物”を狙っているのだから。

それでも、どこかで期待してしまう自分がいた。

そんなある時、
ふと、目先を変えてみた。

トライアンフ

先輩が乗っているメーカーだ。

ボバー、ボンネビル、デイトナ、ストリートトリプル…。

いくつかの車種を眺めながら、
価格、年式、走行距離のバランスを見ていく。

…なかなか難しい。

しかも外車だ。

年式が古くなると、部品はあるのか?
あったとしても取り寄せ?時間は?
費用は?

現実的な不安も、頭をよぎる。

それでも、
YouTubeでエンジン音を聴き、
レビューを見て、
足つきを確認して…

気がつけば、
その時間を楽しんでいる自分がいた。

そしてこの頃には、
もうハヤブサへの執着は、かなり薄れていた。

代わりに、
興味の中心はトライアンフへ。

「先輩も乗ってるしな」
「わからないことは聞けるし」

理由はいくらでも出てくる。

単純だな、と思いながらも、
こういうのも悪くない。

そんなふうに思っていた。

――その数日後だった。

本当に、何かに導かれたような感覚だった。

偶然、いや…必然だったのかもしれない。

スピードトリプル1050。
ミッションインポッシブル2で
トムクルーズが乗っていたバイクの後継だよ?

……は?

思わず、画面を見直した。

選択肢にすら入れていなかった車種。

いや、
正確に言うと“見えていなかった”車種だ。

2009年モデル、2010年登録。
走行距離30,500km。

条件的にも、悪くない。

いや、むしろ——

「これ、いいんじゃないか?」

その瞬間、
胸の奥が一気にざわついた。

さっきまで冷静に見ていたはずなのに、
急に世界の色が変わったような感覚。

これだ。

そう思ってしまった。

次の休みまで待つ?
いや、その日は店が休みだ。

じゃあ来週?

……残ってる保証はどこにもない。

今の時代、
実車を見ずに買う人もいると聞く。

欲しい

その感情が、
一気に膨れ上がっていく。

でも同時に、
冷静な声も聞こえる。

「選択外だったよな?」

確かにそうだ。

だけど、
こうも思う。

「予算内で、欲しいメーカーで、この条件」

それが目の前にある。

これを“縁”と言わずして、何と言う?

たった数日前まで、
あれだけハヤブサを探していたのに。

出会えなかった。

それが、
こんな形で現れる。

「これは買いだろ!」

そうやって、
自分を正当化している自分もいた。

…いや、もう正当化なんてどうでもよかった。

とにかく欲しかった。

その日の午後、
ダメ元でバイク屋に向かった。

結果的に、
実車は別の場所で保管されていて見れなかった。

しかも、
商談もいくつか入っているらしい。

焦る。

確実に、焦っている。

スタッフさんと話しながら、
頭の中ではずっと自問自答。

「どうする?」

「今、決めるか?」

「いや、待つか?」

その時だった。

内なる自分が、別の角度から問いかけてきた。

「奥さんに、言わなくて大丈夫?」

…そこか。

金額じゃない。

バイクのスペックでもない。

一番の不安は、
そこだった。

我ながら、
よくわかっている。

それでも——

悩んで、悩んで、

そして、

決めてしまった。

「なんとかなるだろ」

ほとんど、
勢いだった。

契約書にサインした瞬間、
少しの達成感と、

それ以上の、
妙な高揚感。

そして——

あとがき

帰宅後。

言えばいいのに、

言えない。

結局、
カミングアウトしたのは数日後。

それはまた、
別の話だ。


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

家族として迎えたチワワの「オペラ」と過ごす日々を中心に、 日常のささやかな出来事や感じたことを “そのままの言葉で” ゆるやかに綴っています。

オペラはまだ赤ちゃんで甘えん坊。 ふっとした仕草や表情に、あたたかさを感じる毎日です。 そんな小さな相棒と過ごす時間は、季節の移ろいをしみじみと実感させてくれます。

このブログでは、
・オペラとの何気ない日常
・心がふっと動いた瞬間
・飼い主として学んだこと、悩んだこと
・生活の中で見つけた小さな喜び
などを文章と写真で記録しています。

“note to self(自分への小さなメモ)” のように、 未来の自分がふと振り返ったとき、 温かい気持ちになれるページを残したい。

そんな気持ちで、ゆるく書いています。 どうぞ気軽に読んでいってくださいね。
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