🕊️ 前回のお話:第223話「秋まで待てる気がしない」
少し前の記事で書いた通り、スピードトリプル1050にドラレコを取り付けてもらった。
ついでにリアウィンカーも新品に交換してもらった。
長らく自己融着テープで応急処置していたので、ようやく本来の姿に戻ったと言って良いだろう。
ドラレコ良し。
ウィンカー良し。
ETC良し。
気分も良し。
完璧である。
・・・
だったはずだ。
—
バイク屋を出て3分後
作業が終わったスピトリを受け取り、バイク屋さんを出発した。
久しぶりに綺麗になった愛車。
ドラレコも付いた。
何だか少し嬉しい。
そんな気分で走り出した。
そして3分後。
コケた。
早い。
あまりにも早い。
ドラレコの録画テストとしては優秀過ぎるタイミングである。
現場は側道から幹線道路へ出る場所だった。
片側2車線の道路。
左折で本線へ合流する。
問題は、その直前に小さな上り坂があったことだ。
しかも思った以上に勾配がきつい。
一時停止。
発進。
ここまでは良かった。
むしろ上手く発進できたと思う。
ところが発進しながら右後方を目視確認した瞬間だった。
次の瞬間、
失速。
そして転倒。
クラッチ操作だったのか。
アクセルだったのか。
視線だったのか。
あるいは全部だったのか。
正直よく分からない。
ただ一つ言えるのは、
見事にコケた。
ということである。
思い出したこと
実は、もうひとつ思い出したことがある。
バイク屋さんを出る直前のことだ。
スタッフさんが、
「この周辺、近隣の市町村に雨雲がかかっているみたいです。もしかしたら雨に降られるかもしれないので、気を付けて運転してくださいね」
と声を掛けてくれた。
もちろん親切心からだ。
むしろ気遣っていただいたのだと思う。
だからスタッフさんは何も悪くない。
ただ、その言葉を聞いた瞬間、僕は心の中で少しだけ思った。
「あぁ、僕なら違う言い方をするかもしれないな」
と。
子育てをしていた頃に学んだことがある。
例えば、
「こぼさないで運んでね」
と言われると、
人は意外と「こぼす」を意識してしまう。
「自転車に乗る時は気を付けなさい」
と言われると、
頭の中には「危ない」が浮かぶ。
だから僕は、
「上手に運んでね」
とか、
「安全運転でね」
という言葉の方が好きだった。
今回も同じだった。
「気を付けて運転してくださいね」
と言われた時、
僕の頭の中には、
なぜか「気を付けなきゃ」が浮かんだ。
そして3分後。
コケた。
もちろん、スタッフさんのせいではない。
100%僕の操作ミスである。
そこは間違いない。
ただ、
言葉って面白いなぁと思った。
同じ意味でも、
言い方ひとつで受け取り方は変わる。
もしかしたら、
僕が長年美容師をやってきたからそう思うのかもしれない。
美容師という仕事は技術職でもあるけれど、言葉を扱う仕事でもある。
だからなのだろう。
こういうことが妙に気になる。
不幸中の幸い
幸いだったのは場所だった。
幹線道路の左車線。
そのさらに路側帯側。
後続車には少し避けてもらう形になったが、大きな混乱にはならなかった。
被害者もいない。
単独転倒で済んだ。
自分の体も問題無し。
打撲も無し。
擦り傷も無し。
無傷と言って良い。
これは本当に良かった。
ただしバイクは少し傷付いた。
クラッチレバーが上下にガタつく。
バーエンドも削れた。
まぁ、勲章と言えば勲章である。
できれば要らない勲章だが(笑)
HMSへ行く意味
帰宅後、改めて思った。
ドラレコを付けておいて良かった。
まさか3分後に出番が来るとは思わなかったが。
実は6月下旬にHMSの初級コースを受講する予定になっている。
正直なところ、
「まだ早いかな?」
なんて少し思っていた。
でも今回の転倒で考えが変わった。
むしろ今だから必要なのかもしれない。
大型二輪免許を取得して数か月。
まだまだ知らないことだらけだ。
今回の転倒も、その一つだったのだろう。
そういえば、同じような状況で立ちゴケしていたバイク系YouTuberの動画を見たことがある。
もちろん初心者ではない人だ。
当時は、
「そんなことあるんだなぁ」
くらいに思っていた。
そして今。
完全に同じ側の人間になった(笑)
大型バイクは本当に油断できない。
ベテランでもコケる。
初心者ならなおさらだ。
今回の件で改めて実感した。
授業料だったと思うことにする
去年の今頃は教習所へ通い始めた時期だった。
まさか一年後に、
ドラレコを取り付けた帰り道にコケているとは想像もしなかった。
人生、何が起こるか分からない。
でもまぁ、
怪我無し。
相手無し。
自走可能。
これだけでも十分である。
そう考えると、
今回は授業料の安い勉強だったのかもしれない。
いや、
クラッチレバーとバーエンドのことを考えると安くはないか(笑)
さて。
次はコケないように頑張ろう。
・・・と言いたいところだが、
まずはHMSでしっかり勉強してこようと思う。
※ HMSとはHonda モーターサイクリスト スクールの略である
50代後半、還暦目前で大型二輪免許を取得し、スピードトリプル1050へ乗り始めた記録を固定ページへまとめています。
大型バイク初心者ならではの失敗や、ガレージ問題、健康寿命との向き合いなども含めて更新中です。
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