🕊️ 前回のお話:第174話「最近、自分が少し変わってきた気がする話」
バラとクレマチスを見て、時間の流れを感じた話について書こうと思う。
我が家のバラとクレマチス
最近、家のまわりの植物をじっくり見ることが増えた。
きっかけは特にない。
ただ、ふと目に入るようになっただけだ。
この日も何気なく見ていると、
バラが咲いていた。
深い赤。
しっかりと開いて、
いかにも「今が見頃」といった状態だ。
その一方で、
同じ株の中に、
まだ硬い蕾もあれば、
少し開きかけているものもある。
同じ場所にあるのに、
咲くタイミングが、
それぞれ違う。
当たり前のことなんだけど、
なぜかその日は、
妙に印象に残った。
花の美しさって、
満開だけじゃないんだよね。
蕾からやっと開いた瞬間もいいし、
少しずつ開いていく過程もいい。
そして、
散り際の姿にも、
どこか惹かれるものがある。
バラならその後の実(種)も楽しめるし、
クレマチスなら、
あの独特な果球もまた面白い。
※四季咲きの場合は、実や果球をどうするか少し考える必要はあるけど
さらに言えば、
3分咲き、5分咲き、7分咲き、満開…
そんなふうに、
段階ごとに楽しめるのもひとつの醍醐味だと思う。
そういえば、
今シーズンのクリムゾングローリーは、
過去一番、花芽をつけた。
ちょっと驚くくらいだった。
春の花が終わったら、
夏は無理に咲かせず、
一度休ませて秋に備えようと思っている。
それでも、
また花芽をつけて、
咲こうとする。
その姿を見ていると、
自然の力ってすごいな、と
素直に感じてしまう。
さらに視線を移すと、
クレマチスも咲いていた。
こちらはバラとは違って、
軽やかで、
どこか自由な感じがする。
風に揺れる姿も、
バラとはまた違う表情だ。
同じ“花”でも、
こんなに違うものかと、
あらためて思う。
そして、
バラにもクレマチスにも共通しているのは、
「今、この瞬間」しか見れないということ。
今咲いている花も、
数日後には違う姿になっている。
同じように見えても、
同じ瞬間は二度とない。
そう考えると、
ちょっと大げさかもしれないけど、
時間の流れをそのまま見ているような気がした。
人も同じなのかもしれない。
同じ場所にいても、
同じように見えても、
それぞれのタイミングで、
それぞれの状態で生きている。
早いとか遅いとかじゃなくて、
ただ、その時が来たら咲く。
そういうものなんだろうな、と思う。
最近よく考える「今ここ」という感覚も、
こういうところに繋がっている気がする。
目の前にあるものを、
ちゃんと見ること。
その瞬間を、
そのまま受け取ること。
難しいことは何もなくて、
ただそれだけでいいのかもしれない。
バラとクレマチスを眺めながら、
そんなことをぼんやり考えていた。
なんてことない日常だけど、
こういう時間も、
悪くない。

