🕊️ 前回のお話:第270話「一番に伝えたい相手」
オペラって、ホントにユニークなんだよ。
僕は、まだ飼い主一年生。
犬のことを深く理解しているわけじゃないし、チワワという犬種についても、知らないことだらけ。
というより……
僕が知っている犬は、ほぼオペラだけ。

いや、そのオペラのことすら、まだまだ分からないことが多いんだけどね(笑)。
それでも、毎日一緒に暮らしていると感じることがある。
この子は、よく笑う。
口角が上がっているとか、そういうことだけじゃない。
目も。
口も。
耳も。
尻尾も。
全身を使って、
「楽しい!」
を表現する。



そして笑うだけじゃない。
怒る。
拗ねる。
甘える。
得意げになる。
最近では、本当に今にも喋りだしそうな気さえしている。
……完全に親バカモードである(笑)。
僕を見つけると、ライブが始まる
オペラは、僕を見つけただけでテンションが上がる。
ぴょんぴょん飛び跳ねる。
僕の腕をつかむ。
さらに興奮すると、マウントのような仕草まで出てくる。
膝のことを考えれば、飛び跳ねてほしくはない。
だから僕は、
「かわいいけど、やめて!」
という、何とも矛盾した言葉を発することになる(笑)。
ところが、妻には同じことをしない。
妻の前では、もっと落ち着いている。
どうやらオペラの中で、
僕は男同士の遊び仲間。
妻は安心して甘えられるお母さん。
そんな役割分担になっているらしい。
考えて、伏せて、最後はドヤ顔
以前、帰宅した僕を見て興奮するオペラに対して、落ち着くまで反応しないことを試した時があった。
僕を見つける。
跳ねる。
でも、僕は反応しない。
もう一度跳ねる。
それでも反応しない。
するとオペラは、一度動きを止めた。
そして少し考えるような顔をしたあと……
伏せた。
しばらくして僕の方をチラッと見る。
目が合う。
その瞬間の顔が、これまた得意げだった。
「どう? これでいいんでしょ?」
そんな声が聞こえてきそうなドヤ顔(笑)。
教えられて仕方なく伏せたというより、
僕の反応を見ながら、自分で攻略方法を見つけたような顔だった。
こういう表情を見るたびに思う。
オペラ、僕たちのことをよく見てるよなぁ。
妻の前では、完全に赤ちゃん
一方、妻のスペシャルマッサージが始まると、オペラは完全に別犬になる。
妻の手に身を任せて、
目が少しずつ細くなり、
そのうち寝落ちする。



もう、完全に赤ちゃん(笑)。
ところが気持ち良さそうにしている最中にも、時々僕の方を見るんだ。
しかも、その目がちょっと得意げ。
「どうだ。」
「気持ちいいぞ。」
「最高だぜ。」
「うらやましい?」
そんなことを言っているように見えてしまう。
もちろん、オペラが本当にそう思っているかは分からない。
でも、あの目つきを見たら、そう翻訳するしかないんだよ(笑)。
さっきまで大騒ぎ、今はへそ天
僕を見つけて飛び跳ねる。
妻にマッサージされて、得意げな顔をする。
草むらでは全身を使ってゴロンゴロンする。
そんなオペラが、しばらくするとソファーの上でへそ天になっている。

お腹は丸出し。
前足は、くるん。
後ろ足は完全に脱力。
顔は完全にオフモード。
さっきまでの騒ぎは何だったのか(笑)。
全力で遊ぶ。
全力で甘える。
そして、全力で眠る。
この振り幅も、オペラの面白いところなんだと思う。
ベッドで一緒に横になれば、僕の脇の下へすっぽり収まり、まるで最初からそこが自分の場所だったような顔をしている。
僕も妻も、
「この家なら、どんな格好で寝ても大丈夫。」
そう思ってくれているのかなぁ……なんて考えてしまう。
少しずつ増えてきた「オペラ語」
鳴き方も、少しずつ使い分けているように感じる。
自己主張する時の「ワン」。
ケージから出たい時の甘えた鳴き声。
「早くご飯ちょうだい!」
「オシッコしたよ!」
「うんちしたよ!」
「起きたよ。」
「眠いよ。」
「遊ぼうYo~♪」
「散歩行く? 行こう!」
同じような声に聞こえても、毎日接していると微妙に違うんだよね。
声だけじゃない。
その時の目。
耳の向き。
尻尾。
立っている場所。
直前まで何をしていたか。
それらを全部合わせると、
「あっ、今のはご飯だ。」
「これは遊びたいんだな。」
と、何となく分かる。
ドッグトレーナーさんなら、鳴き声から「要求」「警戒」「不安」といった犬全般の意味をすぐに読み取れるのかもしれない。
でも僕と妻が少しずつ分かるようになってきたのは、もっと狭い範囲の……
オペラ語なんだと思う。
今にも喋りだしそう
僕も妻も、オペラによく話しかける。
必要があるから話しかけるわけじゃない。
むしろ、ほとんどは無駄話(笑)。
「今日の散歩、楽しかった?」
「眠いの?」
「マッサージ、気持ちいいねぇ。」
「オペラは本当に面白いね。」
オペラの目を見て、とにかく話しかける。
人間の会話のように、言葉の意味を全部理解しているとは思っていない。
でも、オペラはこちらの目を見る。
耳を動かす。
首をかしげる。
時には、こちらの話を最後まで聞いているような顔をする。
だから僕たちも、また話しかけてしまう。
オペラは、まだ一度も人間の言葉を話したことはない。
でも今日も、
目と。
耳と。
尻尾と。
鳴き声と。
全身を使って、僕たちに何かを話している。
そして僕と妻は、毎日それを勝手に翻訳している(笑)。
最近では、本当に今にも喋りだしそうな気がしている。
もし最初の一言が、
「お風呂。」
だったとしても……
たぶん僕は、あまり驚かない(笑)。

