🕊️ 前回のお話:第258話「聞いていた。でも、聴いていなかった。」
先日、あるオンラインセミナーを受講した。
参加費は3,300円(税込)。
約90分のZoomセミナーだった。
以前からYouTubeで見かけることが多く、「一度くらい受講してみようかな。」そんな軽い気持ちで申し込んだ。
正直に言うと、
「帰宅しながらラジオ感覚で聴けばいいかな。」
その程度の気持ちだった。
セミナー開始は19時30分。
ちょうど会社から自宅へ向かう時間帯。
スマートフォンからZoomへ入り、音声だけで参加した。
運転中だから画面を見ることもできない。
もちろん顔出しもしない。
僕の中では、それで十分だと思っていた。
ところが……
開始早々、
少しだけ恥ずかしくなった。
Zoomでは参加者の皆さんの様子が映っていた。
デスクに座り、
パソコンやタブレットを前に置き、
画面を見つめている。
顔出しをしている方も多い。
そして、セミナーが始まるとすぐにアンケート。
- 投資歴
- 投資対象
- 投資額
参加者はリアクション機能を使って、次々に回答していく。
僕は……
何もできない。
車を運転しているから当然なんだけど、その瞬間、頭の中はこんな感じだった。
「あっ、アンケート始まった💦」
「えっ、みんなリアクション押してる!」
「うわぁ……俺だけラジオ参加じゃん😅」
その瞬間、
自分の参加姿勢が、少し恥ずかしくなった。
僕は、
**”聴きに来た”**つもりだった。
でも、
皆さんは、
**”学びに来ていた“**んだ。
その違いを、
開始5分も経たないうちに感じてしまった。
セミナーが進むにつれ、
講師の話ももちろん勉強になった。
「そこまで公開して大丈夫なの?」
と思う場面も何度もあった。
価格以上。
そう感じたのは間違いない。
でも、
今回一番印象に残ったのは、
内容ではなかった。
質問タイム。
次々に手が挙がる。
皆さん、本当に積極的だった。
講師も嬉しそうに、
「今日は質問が多くて嬉しいですね。」
と話していた。
その空気を聴いていて、
僕は思った。
みんな、
学ぶことを楽しんでいる。
帰宅途中だから。
運転中だから。
もちろん仕方ない。
でも、
それを言い訳にしていた自分もいた。
途中、
自宅へ到着した。
最後まで参加したかったけれど、
家族を待たせるわけにもいかない。
投資塾の案内が始まる少し前で退出した。
運営の皆さんには申し訳ないことをしたな……
そんな気持ちも残った。
そして、
もう一つ。
これは職業病なのかもしれない(笑)。
セミナーそのもの以上に、
講師のビジネスの組み立て方に感心してしまった。
YouTube。
ショート動画。
メールマガジン。
セミナー。
レポート。
そしてコミュニティ。
奇をてらうことなく、
一歩ずつ信頼を積み重ねていく。
ネットビジネスを少しかじったことがある人なら、
「あぁ、王道だな。」
と感じる流れだった。
派手な演出もない。
過剰な煽りもない。
だからこそ、
長く続いている理由が少し分かった気がした。
投資も、
ビジネスも、
結局は同じなのかもしれない。
近道を探すより、
王道をコツコツ積み重ねる。
その姿勢が、
画面越しにも伝わってきた。
そして、
今回のセミナーで、
僕が一番学んだこと。
それは、
企業分析でも、
投資手法でもなかった。
学ぶ姿勢だった。
実は昨日、
「聞く」と「聴く」の違いについてブログを書いたばかりだった。
人の話を「聴く」とは何だろう。
そんなことを考えていた翌日に、
思わぬ形で答え合わせをしたような気分になった。
学ぶということは、
ただ耳に音を入れることじゃない。
その場の空気を感じ、
一緒に学ぶ人たちの姿勢に触れ、
自分自身を見つめ直すことなのかもしれない。
3,300円(税込)のセミナーだった。
でも、
僕にとって一番価値があったのは、
「知識」ではなく、
自分の参加姿勢を見つめ直す時間だった。
……なんて、ここまで少しかっこよく書いてきたけれど、現実の僕はというと、
「あっ、アンケート始まった💦」
「えっ、みんなリアクション押してる!」
「うわぁ……俺だけラジオ参加じゃん😅」
と、一人で心の中が大忙しだった(笑)。
結局のところ、
「まだまだポンコツだな。」
そう苦笑いしながら帰宅した夜でもあった。

