長い助走

三段跳びのホップの瞬間を夕焼けのトラックで表現した「長い助走」を象徴するイメージ 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第122話「季節の変わり目と、人生の変わり目」


10代後半の頃から、
周囲の人にこんなことを言われていた。

「お前は大器晩成型だな」

当時の僕の理解は、とても単純だった。

大器晩成
=遅咲き

つまり、

若いうちはパッとしないけれど、
いつか大きく花が咲く人生。

そんなイメージだった。


いつ咲くんだ?


20代。
特に何も起きない。

30代。
まだ来ない。

40代。

「そろそろ来てもいいんじゃないか?」

……来ない。

55歳を過ぎても、来ない。

「いつ来るんだ、俺の大器晩成型の人生は!」

遅咲き?

いや、もう60歳手前だぞ。

むしろ枯れそうなんだが。

いつ咲くんだ?


占いと現実


余談だが、
ゲッターズ飯田の占いによると
僕は「銀の鳳凰座」らしい。

そしてある年は

「最高の運気の年」

と言われていた。

これまで何に力を注いできたのかが
はっきりする年。

評価を素直に受け入れ、
いい流れに乗る年。

年初は、少し期待した。

でも現実は、
特に何も変わらなかった。

新居探しも破談になったり、
物事がスムーズに進まなかったり。

「ああ、やっぱりこういう宿命なんだよな」

そんなふうに思っていた。

あと一歩が決まらない。

そんな人生なのかもしれない、と。


振り返ると


ただ、その時も
周囲の人たちが動いてくれていた。

物件探しのために、
東奔西走してくれていた。

希望通りとは言えない条件だったが、
「これも何かの縁だろう」

そう思って契約した。

建築中も、
いろいろなことがあった。

それでも今、
安心して住める家で生活している。
携わってくれた方々には、
心の底から感謝している。

振り返ってみると、

2024年下半期から
2025年上半期にかけて、

なんとか
「最高の運気の年」を
掴んでいたのかもしれない。

ただし、

その渦中では
まったく実感していなかった。

その時は、
それが「運気」だとは
まったく思っていなかった。


今になって思うこと


最近になって、
少し考え方が変わった。

大器晩成とか、
遅咲きとか、

言い方はいろいろある。

でも本当は、

長い助走だっただけ

なのかもしれない。

助走の時間が
長かっただけ。

そう考えると、
少し腑に落ちる。


多くの景色


人生の形は、人それぞれだ。

最短最速で
まっすぐ走り抜ける人もいる。

それも素晴らしい生き方だと思う。

一方で、

僕の人生は
どうやら違ったらしい。

遠回りをして、
立ち止まりながら、

ここまで来た。

その代わり、

人生の途中で
いろいろな景色を見てきた。

しなくてもいい苦労は
しないほうがいい。

それも本当だと思う。

でも、

Aという痛みを知ったからこそ、
同じ痛みを感じている人に
寄り添える。

そんな自分が
少しずつ形作られてきた。

そういう意味では、

59歳になるまでの人生で
「多くの景色」を
見てきたのかもしれない。

もっと大変な人生を
歩んできた人は
たくさんいると思う。

だから
こんなことを書くのも

少し
おこがましい気もする。

それでも、

自分なりの景色は
確かにあった。


あとがき


大器晩成。

遅咲き。

いろいろな言い方がある。

でも今の僕の感覚は、
これに近い。

長い助走。

それだけだ。

そして、
人生という旅は
まだ途中にある。

きっとこれからも、

泣いて、
笑って、
怒って、
喜んで。

そんな出来事を
たくさん経験しながら、

世界の美しさを
味わっていくのだと思う。

そう考えると、

この長い助走も
悪くなかったのかもしれない。

そうそう、
三段跳びという競技があったね。

助走して
ホップ
ステップ
ジャンプ
着地。

僕は今、
たぶんホップだ。

最初のジャンプを
始めたところかもしれない。


📘 次のお話:第124話「四季咲きの人生」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

家族として迎えたチワワの「オペラ」と過ごす日々を中心に、 日常のささやかな出来事や感じたことを “そのままの言葉で” ゆるやかに綴っています。

オペラはまだ赤ちゃんで甘えん坊。 ふっとした仕草や表情に、あたたかさを感じる毎日です。 そんな小さな相棒と過ごす時間は、季節の移ろいをしみじみと実感させてくれます。

このブログでは、
・オペラとの何気ない日常
・心がふっと動いた瞬間
・飼い主として学んだこと、悩んだこと
・生活の中で見つけた小さな喜び
などを文章と写真で記録しています。

“note to self(自分への小さなメモ)” のように、 未来の自分がふと振り返ったとき、 温かい気持ちになれるページを残したい。

そんな気持ちで、ゆるく書いています。 どうぞ気軽に読んでいってくださいね。
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