「やりたいことがわからない」と聞いて、18歳の自分を思い出した。

進路に迷い、二つの道の前で立ち止まる18歳の青年 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第243話「「ど59歳になって、ようやく二人の言葉が繋がった。」


6月30日付で、新入社員が数名退職した。

その中の一人の退職理由が印象に残っている。

「やりたいことがわからない。」

その言葉を聞いた時、僕は否定することができなかった。

むしろ、18歳だった頃の自分を思い出したからだ。

高校3年生の夏、僕も迷っていた

高校3年生の夏。

僕は進路で迷っていた。

👉 音響技術専門学校へ進学するか。

👉 美容専門学校へ進学するか。

どちらにも興味があった。

今振り返れば、「やりたいこと」が決まっていたわけではない。

「どちらにも惹かれていた。」

そんな表現の方が近い。

そこで一度、美容室のアルバイト面接を受けてみた。

美容師になるためではない。

職業体験のような感覚だった。


面接で言われた一言

面接で、

「第一志望はどっち?」

と聞かれた。

僕は正直に、

「音響です。」

と答えた。

すると面接を担当してくださった方は、こう言った。

「それなら美容室でアルバイトする時間がもったいない。」

「やりたいことがあるなら、そのことに全部のエネルギーを使った方がいい。」

今思えば、本当にありがたい言葉だった。

店のことよりも、一人の高校生の人生を考えてくれたんだと思う。


でも、人生は思った通りにはいかなかった

僕は音響技術専門学校へ進学した。

ところが、その年の12月。

中途退学した。

親にも相談しなかった。

反対されると思っていたからだ。

いや、本当は違う。

反対されることよりも、

親と向き合うことから逃げたんだと思う。

若かった(笑)。

そして翌年6月。

「やっぱり美容師になろう。」

そう決めて、もう一度あの美容室へ面接に行った。

結果として採用していただき、僕の社会人生活が始まった。


やりたいことは、本当に最初から分かるものなのだろうか

今回退職した新入社員は、美容専門学校を卒業し、美容師免許も取得している。

勉強会にも最後まで真剣に参加していたそうだ。

だから僕は、

「やる気がなかった。」

とは思えない。

むしろ真面目だったからこそ、

「やりたいことがわからないまま教えていただくのは申し訳ない。」

そんな気持ちだったのかもしれない。

もちろん、これは僕の勝手な想像でしかない。

本当のことは本人にしか分からない。

でも、その言葉を聞いて、18歳だった頃の自分が重なった。


「やりたくないこと」から考えてもいい

最近思う。

やりたいことが分からないなら、

無理に見つけようとしなくてもいい。

僕自身も、最初から一本道を歩いてきたわけではない。

迷った。

遠回りもした。

途中で方向転換もした。

それでも、今ここにいる。

だから、

やりたいことは何?

という問いに答えられない時は、

「やりたくないことは何?」

と考えてみるのも一つの方法だと思う。

人を騙す仕事はしたくない。

誰かを傷つける仕事はしたくない。

自分らしく働けない環境は嫌だ。

そんなふうに、一つずつ消していく。

そうすると、不思議と残るものがある。

それが、自分らしい道なのかもしれない。

人生は、歩きながら見えてくる

退職に伴う書類を送る時、僕は添え状にこんな言葉を書いた。

短い期間ではありましたが、一緒にお仕事ができたことに感謝しております。

これから先、いろいろな経験を重ねる中で、自分に合う道が少しずつ見えてくることもあると思います。

陰ながら応援しております。

後日、ご本人から返信をいただいた。

その短い文章を読んで、少しホッとした。

人生は、最初から答えが決まっている人ばかりではない。

僕もそうだった。

だから焦らなくていい。

歩きながら悩んで、

歩きながら迷って、

歩きながら少しずつ見えてくるものもある。

59歳になった今、僕はそう思っている。


📘 次のお話:第245話「人生には、あとになって恩人だと気付く人がいる。」


プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

チワワの「オペラ」と暮らしながら、日常の出来事や感じたことを、自分の言葉で気ままに綴っています。

オペラとの毎日はもちろん、コーヒー、バイク、昔の思い出、これからの人生のこと。

何気ない出来事の中にも、小さな発見や気付きがあって、時には笑い、時には考えさせられます。

このブログでは、

・オペラとの何気ない日常
・心がふっと動いた瞬間
・バイクや趣味の話
・人生を振り返って思うこと
・生活の中で見つけた小さな幸せ

などを、写真とともに記録しています。

未来の自分が読み返した時、

「あの頃も楽しんでいたな」

そう思えるような記録を残したい。

そんな気持ちで、今日も気ままに書いています。

どうぞ気軽に読んでいってください。
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