ぬくもりの中で

冬の朝、やわらかな光の差す部屋で、チワワのオペラが丸くなって眠っている。湯気の立つマグカップとストーブのぬくもりに包まれた穏やかな一瞬。 「日々とぬくもり」

🕊️ 前回のお話:第11話「風のあとで」


やわらかな光が差しこむ朝。
外の空気は少し冷たく、窓の外では季節の色がゆっくりと変わっていく。
それでも、部屋の中にはいつもの静かなぬくもりがある。

コーヒーの香り。オペラの寝息。
小さな灯が、今日も部屋の奥で揺れていた。

冬の光を集めて

午前の光はやわらかく、窓際の空気に触れている。
加湿器の湯気が静かに立ちのぼり、オレンジ色の灯りと混ざる。
その穏やかさに、季節のリズムを感じた。

(……また丸くなった)
小さく身体をたたみ、オペラが目を細める。
その仕草だけで、世界がほんの少し柔らかくなった。

ぬくもりという日常

ストーブの音。
コーヒー豆を挽く音。
日常の音が、静かに部屋を満たしていく。

散らかった雑誌。
けれど、その乱れたままの“気配”が、確かに生きている証だった。

「今日は外に出れない匂いがしない」
窓に手をついたオペラが、そう言っているように見えた。

記憶という灯

ノートを開き、ペンを走らせる。
昨日の出来事、心に触れたものを書いていく。

すぐには言葉にならない気持ち。
けれど、少し時間がたつと、ふいに形を持ちはじめる。

そのたびに、「あぁ、今日が続いていくんだ」と思う。
何気ない日々の中で、書きとめたい瞬間が今日もひとつ増えていく。

あとがき

少しの光で、体を温めるオペラ。
それは、何かを抱きしめることと似ている。

冬の匂いが近づいてきて、
今日の世界は、少しゆっくりとめぐり、
やさしく包んでいく。


📘 次のお話:第13話「冬のはじまりに」

プロフィール
こんにちは、自由きままなライフログを書いている おぷっぷ です。

このブログは、今の僕の人生を言い表す言葉を置いておきます。

「山頂を目指す登山ではなく、森を歩く散策。」

目的地は決まっていない。

ただ、歩く。

風の音に耳を澄ませ、

鳥のさえずりに足を止め、

足元に咲く小さな花を見つける。

昨日は気づかなかった景色が、

今日はなぜか心に残る。

昔の足跡を見つけては、

「あの頃の自分は、ここを歩いていたんだな。」

と、静かに微笑む。

歩くたびに森の景色は少しずつ変わり、

歩くたびに自分も少しずつ変わっている。

だから、同じ道でも、

いつも新しい発見がある。

人生は、

山頂を目指して競い合うものではなく、

自分だけの森を歩きながら、
出会った景色を味わう旅なのかもしれない。

そして、このブログは――

人生という森を歩いて見つけた、小さな景色を残す備忘録。

未来の自分へ。

そして、いつか家族がこの森を歩く日が来たなら、

「あぁ、この人はこんな景色を見ながら生きていたんだ。」

そんなことが少しでも伝わったら、

それだけで十分。
ライフログ「日々とぬくもり」
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